灰原には後でお土産を買って行ってやろう。 ページ44
新一side
『工藤新一くん』
胡散臭い笑みをを張り付けて俺に近付くAさん。
こんな表情、初めて見た。
警戒している人に対しては常にこうなんだろうか。
「はい?・・・・えーっと、妻夫木みつきさんでしたよね?蘭から聞きました。初めまして」
『初めまして。君のことは服部くんから聞いたよ。しばらく米花町から離れてたんだって?』
「え、ええ。色々な事件に追われてて・・・」
はは、と苦笑いを零す。
正直、コナンだってバレないか不安でしょうがない。
灰原に頼んで薬で一時的に元に戻ったとはいえ、何か関連性を見つけて指摘されたら答えに困る。
ほら。今だってめちゃくちゃ疑った目してる。
こりゃ時間の問題か・・・・?
でも普通幼児化する薬なんて想像できないし大丈夫・・・・か・・・?
『そういえば君、探偵だって言ってたよね?安室さんと同じなんだね』
「はい。・・・・あの、」
居心地の悪い空気に耐え切れず、意を決して問いを投げかけた。
「俺のこと、警戒してます?」
Aさんは少し眉を顰めて黙ってしまった。
多分、何でバレたんだって思ってるよな。
『ごめんね、やっぱり初対面の人間と話すときはどうしても緊張しちゃうんだ。それより・・・工藤くんは『江戸川コナン』っていう子知ってる?』
「!?え、江戸川コナン、ですか?」
「コナン」という単語に思わず肩が跳ねる。
「あ、ああ!あの子とは親戚で・・・」
咄嗟にいつもしている言い訳を口にしたけど、正直流せる気がしなかった。
でもAさんは納得したように頷いた。
『へぇ、親戚。だから似てるんだね』
「よ、よく言われます・・・」
『ふふ、だろうね。なんというか・・・工藤くんを幼くした、みたいな感じだよね、あの子』
「!!」
・・・・・まさか、知ってて言っている?
いや、Aさんがあの薬のことを知っているはずが・・・・。
____________じゃあ、やっぱり組織の人間?
前からずっと疑っていたんだ。
ベルモットと知り合いっぽかったり、灰原が庇ってたり、真っ黒な服着てたり。
怪しいところなんていっぱいある。
赤井さんみたいに偉い役職・・・とかだったらよかったのにな。
俺だって、蘭の大事な人を傷付けたくない。
・・・・・でも、謎なのは灰原との関係だ。
ただの知り合い、というわけではなさそうだけど・・・。
どうして灰原はあんなにAさんを慕っているんだ?
大人と子供の経験の差はかなり大きい。→←バトル小説家なにかですか?????
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豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。更新頑張ってください。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2019年4月29日 19時