こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。３【安室透】 (ページ38)

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いや私めちゃくちゃ刑事みたいじゃない？？？？ページ38

四人に挨拶してから別荘をあちこち探索する。

その際、私達は。

「････A、あの男達のこと気付いたか？」

『ああ、まぁ。私は警察じゃないからそこまでの洞察力はないけどなんとなくね。組織にいた時あいつらに似た感じの目してた男いたし』

「さすがだな。ちなみにその男はどうだったんだ？」

『ロリコン。しかも無理矢理犯してからなぶり殺すのが趣味だった奴』

「･････最悪だな」

『本当。高校生になってから仕事のことで多少交流するようになったんだけど、小学生の時じゃなくてよかったって思うわ』

と、そんな昔話はどうでもいい。

『それで、あの人達どうすんの？危ないと思うけど』

「今は何もできないな。実際に何かされたわけでも現場を見たわけでもない。ただの憶測だ」

そう。私達はただ憶測で「危険な雰囲気がある」って言ってるだけ。

それに証拠がなければ根拠もない。

そんな状態でどうこうできるわけがないよね。

「怪しい部屋も物も見当たらない･･･とりあえずは様子見だな」

『おっけ。私は蘭ちゃん達と行動しようと思うけど、零は？』

「僕は探索を続ける。たまにA達と行動するつもりだ」

『了解。何かあったら連絡してね』

「ああ。そっちも気を付けて」

お互いそれぞれの行動へと移る。

私は別荘を出、蘭ちゃん達が向かったという山小屋へ向かった。

.

.

「Aさん！これ見てください！」

園子ちゃんが興奮したように指をさす。

そこにあったのは結構長いロープとカメラだった。

ロープはともかく、何でカメラがこんな所に？

「誰のカメラなんだろう･･･」

「ね、中身見ちゃいましょうよ！」

「ええ！？それはダメだよ！見られたって分かったら････」

「言わなきゃいいじゃない」

『園子ちゃん、もしかしたらやばい写真が入ってるかもしれないんだから不用意に見ちゃダメだよ。とりあえず大丈夫か私が確認するよ』

「はーい」と素直に渡してくれたカメラを操作する。

今時、スマホじゃなくてこういうカメラで撮る人いるんだな。

まぁいるか。

『ん～････ヤバそうなのはないかなー･････』

「え～？つまんないの！」

「あのねぇ、園子･･･」

この山小屋での写真ばかり。

しかも、記念に～みたいな写真が多い。

『･････ん？』

ふと写真の端に映った色に違和感を覚える。

『(肌色と赤････まさか･･･？)』