トリプルフェイスって本当に凄いなって思うけど本人には言わない。 ページ37
「とてもいい天気ですね！」
『ソウデスネ』
隣でキラキラ輝く金髪を揺らしながら笑う男に、思わず出そうになったため息を飲み込む。
何でこいつはこんなに楽しそうなんだ･･･。
『そういえばコナンくんは？来てないの？』
「はい。前から哀ちゃんと遊ぶ約束をしてたみたいで････「残念だけど今回は遠慮するね」って」
『ああ、なるほど』
道理で静かだと思った。
ということは、本来なら可愛い女の子と三人で女子会になるはずだったということか。
それを邪魔したのは紛れもなくこのイケメン野郎だ。
別荘に着くまでにどんだけ声かけられたと思ってんの！！！
「そういえば言い忘れてたけど、別荘って言っても宿みたいなものだから他にも人がいるけど良い人達だから気にしなくていいわよ！」
「園子の知り合い？」
「いや、どっちかっていうと次郎吉おじさまの知り合い。私は小さい頃ちょっと遊んでもらったくらいの面識しかないから」
『へぇ、そうなんだ』
････じゃあやっぱり零いなくても大丈夫だったじゃん。
「せっかくだし、山の中探索する？小屋もちゃんとあるし！」
「うんっ、行こ行こ！Aさんは？」
『後で行くつもり。私は別荘のほうを探索したいかな』
「僕もそうします。山も魅力的ですが、別荘のほうも気になるので」
「分かりました！じゃあ後で合流しましょ！」
楽しそうに去っていく二人に手を振る。
ふと隣を見ると、相変わらずあむぴスマイルを崩さず立っている。
いつまで経っても慣れないなぁ。
いや慣れてもな･･･。
「よし、それじゃあ僕達も行くか」
「切り替え早････」
「そうじゃないとトリプルフェイスなんてできないだろう？」
『･･･それもそうだね』
確かに零のトリプルフェイスは凄いな、と心の中で称賛する。
絶対口にはしてやらない。
それよりも今は別荘にいる人に挨拶しなくちゃ。
『すみません、今日から二日間ここに泊まらせていただく者ですが･･･』
そう声をかけると、爽やかそうな男は口角を上げた。
「ああ、話は聞いてますよ！妻夫木さんと安室さんですよね？」
「はい、お世話になります」
「ふふ。そうかしこまらなくて大丈夫ですよ」
男の後ろからひょこっと顔を覗かせた女性。
こっちも優しそうな雰囲気を漂わせている。夫婦だろうか。
と、後ろから二人ほど男が現れた。
「お、この人達が園子ちゃんのお友達？よろしく〜」
「よろしくっす」
いや私めちゃくちゃ刑事みたいじゃない？？？？→←零って謙虚そうでめちゃくちゃ図々しく来るときあるよね。
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豪秋(プロフ) - 凄い面白いです。更新頑張ってください。 (2020年5月5日 17時) (
レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年4月29日 19時
