こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。３【安室透】 (ページ24)

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ギターとかの経験はないけどピアノならできる････と思う･･･(曖昧) ページ24

『え、コンサート？』

急にかかってきた電話に出ると、相手は蘭ちゃんだった。

二人の言葉にきょとんと目を丸くする。

一体どうしたんだろう。

「波土禄道っていうロックミュージシャンのライブのリハーサルに見学に行くんです！だからAさんとも一緒に行きたいなって」

『真純ちゃんは？』

「誘ったんですけど、またホテルを引っ越すからバタバタしてるみたいで････」

『ああ、なるほど。でもいいの？私も行って････』

「もちろん！沖矢さんやコナンくんもいますけど･･･」

なんでやねん。

コナンくんともあんまり関わりたくないけど、特に赤井！
あいつとはしばらく会いたくない！

スパルタ過ぎて吐いたし寝込んだしちょっと鬱になったんだからな！？

どんな顔して会えって言うの！！

「妻夫木さんとは三か月ずっと会えなかったので、早く話したくて･･･ダメ、ですか････？」

『例え台風になろうと行きます』

「本当に！？ありがとうございます！」

そんなお願いされたら断れるわけないでしょ！！

もはや分かってやってるのでは･･･！？

「詳しい日時はまた連絡するので！」

『うん、楽しみに待ってるよ』

そう言って電話を切る。

ミュージシャン････興味なくはない。歌とか普通に好きだし。

そういえば景光もギターかベースかどっちか弾くって言ってたっけ。
一回くらい聞きたかったな･･･。

･･･････いやそれよりも大事なのは、赤井達だ。

この際赤井は目を瞑ろう。味方だし。

だけどコナンくんが危ないんだよね････素性探ってくるし、結構厄介。

今度こそヘマしないようにしないと。

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.

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「ええっ！？リハーサルが見学できない！？」

翌日、行ってみればこれだ。

マネージャーさんいわく、新曲の歌詞が完成してないからしばらく一人にしろと
波土禄道が言ったらしい。

マジか。ちょっと楽しみにしてたのにな。

それから社長やら記者やらが喋ってたけど興味ないからスマホをいじっていた。

すると園子ちゃん達が帰ろうと言い出した。

『え？でも最後のリハーサルなんでしょ？なら見たほうがいいんじゃ････』

「あー、ごめんなさい！誘っておいてあれですけど、ウチらそんなにファンじゃないから･･･」

「では、ここに来ようと言い出したのは････」

赤井が首を傾げた時だった。

「僕ですよ･･･」

聞き慣れた声が、後ろから聞こえた。