こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。３【安室透】 (ページ17)

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よく嘘に真実を混ぜると信憑性が高まるって言うけどあれって本当のことなのか切実に知りたい。ページ17

『それってさ、しばらく米花町から離れるってことだよね？蘭ちゃん達には･･･実家に帰るとか旅行に行ってくるとかで済むだろうけど、コナンくんとか零とかにはどう説明したらいいわけ？』

「それはつまり、行く気はあるということだな？」

『それは、まぁ･････あんたの言ってることは最もだし･･･。って、そうじゃなくて質問に答えて』

「そうだな･･･」

赤井は優雅にコーヒーを啜り、窓をぼうっと見つめた。

「確か君の知り合いに霊能者の男がいたな？」

『え？居るけど････どうして急にあいつが出てきたの？』

「その男にガールフレンドは？」

『いないよ。代わりに母親と仲良く暮らしてる』

「そうか、ならそれでもいい」

赤井は勝手に納得した様子でうんうんと頷いている。

まさか、と赤井の目を見ていると、その口からは予想通りの回答が飛び出した。

「その男に泊めてもらうと言えば良い」

『デスヨネー』

そうだと思ったよこの野郎。

え？あいつに協力してもらうの？？？嫌なんだけど･･･。
金要求されそう･･･････。

無償では動かないぞあいつ。

『････それはちょっと、』

「もし条件付きでないと協力してもらえないというのなら、俺が責任をもって受け持とう」

『･･･････赤井ってエスパー？』

「顔に全部書いてある」

『んなバカな』

どんな顔だよ。

「金ならいくらでも用意は出来る。とにかく、君は知り合いの男の家に泊めてもらうことにしてくれ。まぁ、実際は俺の別荘に行くわけだが･･･」

『根掘り葉掘り聞いてきたらどうすんの』

「最近霊関係で悩まされていると言えばいいだろう」

『「そんな非科学的なもの、存在しているわけがないだろう？馬鹿なのか？」か「僕が倒すから問題ない」が返って来る可能性が微レ存』

「前者はともかく後者に関しては君は彼をなんだと思ってるんだ･･･」

ゴリラだと思ってますけど？←

いや零なら言いかねないんだよ！倒す(物理)やらかしそうなんだよ！！

で、でも言い訳ってそういうものなのか？適当なほうが信憑性があったりする？

助けて！シュウえもん！！

「俺はド〇えもんじゃない」

『だからエスパーかて』

「今度は口に出て･･･あ、」

『へ？』

突然赤井が店のドアに視線を移した。

･････何事かと私まで除いたのがまずかった。

「････Aさん？」

『あ、安室･･･さん････』