こんなことになるんだったら組織なんか入らなきゃよかった。３【安室透】 (ページ15)

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沖矢昴の姿で赤井の喋り方されると妙に怖いのは何故なんだ････。ページ15

「すみません、気を悪くしないでください。････ああそうだ、貴方にも用があったんですよ」

『･････え？わ、私に、ですか？』

「ええ。････どうしても話しておきたいことがあるんです」

最後だけトーンが低くなり、私はすぐに察した。

何か大事な話があるんだろう。

私は蘭ちゃんに挨拶をしてから事務所を出た。服部くん？知らね((

『それで？話って何？』

「そう急かすな。どこかで食事をしながら話そう」

『まぁいいけど･･･で、どこに行くの？』

「？ポアロしかないだろう？」

『････は？？？』

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.

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「僕はコーヒーを。Aさんはどうしますか？」

『････コーヒーとパンケーキで』

「かしこまりました！」

笑顔で元気よく戻る梓さんを見送り、小さくため息を吐く。

何でポアロ････？確かに近いけど！何でわざわざ零に会おうとしてんのコイツ？？？？

まぁ今更赤井の行動にツッコんでも無駄だな。うん。

「そう顔をしかめないでください。今は安室さんも居ませんし」

『そうですね(適当)』

「そこまで嫌そうな顔をされるとは･･･まぁ、頼んだ物が来たら本題に入るから我慢してくれ」

『はいはい･････』

しばらくして梓さんがパンケーキとコーヒーを持ってきてくれた。

赤井が頼んだコーヒーもすぐに来て、「どうぞごゆっくり」なんて笑う彼女に軽くお辞儀をする。

「さて、話だが」

『ちょっと待って。本当にそれポアロで話していいことなの？』

「大丈夫だ。さっきも言ったように安室くんがいない今しかない。他にこうしてゆっくり話せる場所があるわけでもないのでな」

『そういうことならいいけど････で、話って』

「実は･･････しばらく、俺の別荘で過ごしてほしい」

『･････え？』

想像もしていなかった言葉に、間抜けな声が出る。

赤井の別荘？っていうか過ごすって何？暮らすってこと？？？

『ま、待って。何でそうなんの？』

「組織････厳密に言うと、ジンが君を探していることは知ってるか？」

『あ、ああ･･･零から聞いたよ。私が死んだかどうかまだ疑ってるんでしょ？』

「そうだ。いつ、奴が君を殺しに来るか分からんだろう。だからしばらく別荘で身を潜めてもらおうというわけだ」

『な、なるほど･････』