ロマンスな出会い【梅原裕一郎】 (ページ26)

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江口拓也は困ってるページ26

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「Aちゃんから呼び出すなんて珍しいね〜どうした？」
『江口さん！聞いてくれますか…！』
「うん、聞くよ〜」

時刻は21時になっていた。Aちゃんから『今会えますか？』と連絡が来て、会えないわけがない！と家を飛び出した。

いつも行ってる店に到着すると彼女はもう既に一杯引っ掛けていて、強くないのに大丈夫かな？と少し心配になった。

『実は私、梅原さんのことが好きで…』
「えっと、うん……知ってるよ？」
『え、なんで！？』
「見たら分かるよ！バレバレだよ！」
『嘘…まじですか…』
「それと同じで梅ちゃんもAちゃんのことが好きだよ」
『はい…実はそれを知ってしまって』
「おお…」

知らない所で発展していたようだ。
それならもうくっ付いてるのかなと思ったけどそうではないみたい。

「ええ！？逃げてきた！？」
『はい…どうすればいいか分かんなくて…』
「そんなの付き合いましょうって言うしかないっしょ！え、告白したことない？」
『ないです』
「されたことは？」
『ないです』
「え、人と付き合ったこと」
『ないです…恥ずかしながら』

ええ…Aちゃんこんなに可愛くて彼氏出来たことないの…！？周りの男は何を見てんの！？
てか、彼氏出来たことないってことはそういうこと！？俺今とんでもないこと知っちゃってない？大丈夫？

『どうしたらいいですか…！』
「えっと…とりあえず付き合いましょうってことを言った方がいいのでは…」
『そっそんな恥ずかしくて言えません…！江口さんから言ってくれませんか…』
「なんで！？梅ちゃんも"は？"ってなるよ！？」
『だってぇ〜』
「そんな可愛く言ってもダメです！次会う時にはちゃんと言ってること！オッケー？」
『NGです！』
「こらー！」

とんだ困ったちゃんだ。
さて、これは梅ちゃんも問い詰める必要があるな。