ロマンスな出会い【梅原裕一郎】 (ページ3)

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とんでもない人ページ3

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文化放送に着いてスタジオに向かった。
初めて入った…と緊張しながら歩いて、もちろん私より梅原さんの方が知ってるから場所を教えてもらった。普通逆じゃん。私なにしてんだ。

「おはようございまーす」
「梅ちゃんおはよう〜。あ、新しいマネージャーさん？」
『今日から梅原さんのマネージャーさせて頂いてます、松野Aです。よろしくお願いします』
「西山宏太朗です〜、頑張ってね」
『ありがとうございます…』

一緒に番組をやってる西山さんは見た感じすごく優しそうで安心する。癒しだなぁ。

始まったあとはブースの隣で収録している様子を眺めていた。
お喋り上手ですごいなぁ、そんな風に私とも喋ってほしいなーなんて思っていたら梅原さんがとんでもない下ネタを言い始めた。

『えっ、えっ？』
「いつものことだから大丈夫だよ」
『大丈夫じゃないですよね…！？』

一本目の収録が終わって、梅原さんに手招きされたから入らせてもらった。

『なんでしょうか…』
「俺がさっき下ネタ言ったの、他の人には秘密にしといてくれます？」
『いや無理だと思います…！ダメですよあんな…！』
「えー、良くない？」
『良くないです！』
「梅ちゃん、困ってるじゃんAちゃんが」
「なんでお前は人のマネージャーを名前で呼んでんだよ」

今そこはどうでもいいのだ。下ネタが問題。

『二本目は言っちゃダメですからね…！』
「どうしよっかなあー」
『梅原さん…！』
「はは、おもしろ」

面白くないわ…！なんだこの男は。仮にも異性のマネージャーだぞ…？下ネタ言ってゲラゲラ笑ってるなんて一歩間違えたらとんでもないことになるのに。

心配していた通り、二本目もガッツリ下ネタを言っていた。

「もう〜やめなよ梅ちゃん。あなた今日からマネージャー変わってんだから。ドン引きしてるじゃん」

西山さんが私の方を向いて言った。梅原さんは一秒も私の方を向かずに「だからなんだ」と言い放った。それ以降の記憶がない。

気付いたら収録が終わってて梅原さんがこっちにやってきた。

『お疲れ様でした』
「ん。次」
『はい…次は雑誌の取材です』
「はいはーい」

リュックを渡して私もPCを片付けた。部屋を出ようとしたら西山さんに「頑張ってね！梅ちゃんは末っ子だからわがままかもしれない」と言われた。そう言われたら私も末っ子なんだけどなと思いつつ『ありがとうございます』と返しておいた。