絶滅危惧種系男子。（黒） (ページ19)

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十九戦目ページ19

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貴『…な、なんて？

え、ちょ、もっかい言って。』

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聞こえなかったっす。

なに言ってんの。

私の聞き間違えじゃなかったら。

好きって。好きってさ。

私がずっと言ってほしかった言葉を言った気がする

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横山『もう言いません』

貴『…じゃあ、私の記憶を信じます。』

横山『そうしてもらえるとありがたい、です、』

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ずっとほしかった言葉を、わけもわからない状態の時に言われるって。

心の準備もできてないし。

もはや、ずっとバクバク言ってるし。

私は、

私はどうすればいいの

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貴『…』

横山『…』

貴『…ははっ、』

横山『な、なんで笑ろてんの』

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貴『いや、本気にしてる私がバカすぎて(笑)』

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なに本気で悩んでるんだろう。

なに本気でドキドキしてるんだろう。

私、わかってる？

私は、片思い。

片思いの相手も、片思いしてるんだから。

桐谷さんって人が好きなんだから。

夢見んなバーカ。

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貴『桐谷さんへの告白の練習だったんだよねっ、ごめんごめん』

横山『…は？』

貴『すごいね横山！自分のことじゃないのにドキっとしちゃったよ(笑)』

横山『…ちょ、待っ…』

貴『あー自意識過剰の私、ダッサいね。』

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これ以上、横山の顔をみれない。

横山の声をきけない。

だって、

もっと、

泣いちゃうよ、私。

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