絶滅危惧種系男子。（黒） (ページ12)

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十二戦目ページ12

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村上『今日早ないか？』

貴『そうよ。わざわざ早く出て来たのよ』

村上『なんでや』

貴『すべては横山を振り払うためだ。ふっはっはっは』

村上『…朝からお前のテンションついて行かれへん…』

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きっとこの人にはバレてる。

『どーせコイツ、諦めようとでもしたんでしょ』

的な目だ。

その目でいまだに走っている横山氏を見つめるとは。

あんたこそなんなんだ。

アドバイスしてくれるいいやつなのか、

嫌味をひたすらウホウホ言ってくるゴリラなのか。

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貴『村上さんって朝早かったのね』

村上『あー。今日朝練やからな』

貴『やっべ。青春。やっべ。にやけるわ』

村上『横ーー！！！ちょ、俺も一緒に逃げるわぁぁぁ！！！』

貴『待ってえぇ！！』

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たーのしいね。

いいねぇ。ゾクゾクするわ。

え？キモい？

ちょ、やめて。興奮する。

…ごめんなさい。嘘です。引かないでください。

引いたら近づきますよ。

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横山『…あ』

桐谷『昨日はどうも…って言ったらいいの、かな、？(笑)』

横山『そ、やね

どうもです』

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いつのまにか遠くにいた横山

いつのまにか桐谷さんと話してる横山

照れて笑ってる横山

…まーた悲しい。

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