なみだぼくろとオオカミ。（黄） (ページ22)

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一時間目からずっとのんびーり過ごして。

相変わらずな感じ。

早くお弁当の時間にならないかな

とか。

え、ちょっと待って。全然授業わかんないんだけど。

とか。

あとは

なみだぼくろ野郎のこととか。

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村上『…お前保健室行ったら？』

貴『…はい？いや、なんで？』

村上『え、気づいてへんの？もしかして』

貴『いや、何によ。』

村上『鏡見ろよ。びっくりやで。』

貴『鏡もってない。』

村上『…トイレ行ってこいや。』

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女子力低すぎるな自分。

鏡くらいは持っておこう

とにかくトイレへ向かう。

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佐藤・貴『…あ、』

錦戸『…』

廊下で佐藤、オオカミコンビに出会う。

美女と野獣かお前ら。

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貴『二人とも何してんの？』

錦戸『朝の件で先生に呼び出された。』

貴『うわうわ。まじどんまい』

錦戸『…腹立つわ。お前。』

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チッと舌打ちをして『大体なんで俺らが怒られなあかんねん』とつぶやいてる。

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佐藤『でも、先生も私たちは何もしてないってわかってくれたから

いーじゃん。ね？』

錦戸『…まあ、そうやけどさ』

佐藤『もう気にしない気にしない！』

錦戸『…のぞみ、お前さっきまでガッツリ気にしてたやんけ。笑』

佐藤『それ言ったらダメ！笑』

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久しぶりに見たなみだぼくろの笑顔と、

二人の雰囲気に、

私は入れなくて、

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貴『…ごめん、私行くね。』

錦戸『…は、』

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とりあえず、逃げた。

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