なみだぼくろとオオカミ。（黄） (ページ14)

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先生『佐藤のぞみさんだ。仲良くしてあげるように』

佐藤『よろしくお願いしますっ、』

男『かわいいじゃん！やっば！笑』

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貴『転校生の子かわいいねー』

そのまんまの感想を、

頬杖ついて転校生を見てるなきぼくろに言う。

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錦戸『…そうか？ふつーちゃう？』

貴『…照れ隠し？』

錦戸『んなわけないやろアホが。』

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キッと睨みをきかせてきたオオカミ

いやいや、あんたの感性わかんない

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貴『…あんたのタイプがわかんない。』

錦戸『やって、言うたことないし。知ってたらキモいわ。』

貴『…はいはい。』

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いちいちこいつはなんなんだ。

もうめんどくさい。

そう思って前を向く。

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錦戸『…おい、』

貴『…なに？』

錦戸『…もしかして傷ついた？』

貴『…』

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あえてオオカミの顔は見ない。

絶対ニヤニヤしてる。

絶対向かない。

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貴『…どうだろうね、』

錦戸『…嘘やん、』

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なみだぼくろの声が震えた気がした。

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