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蓋が開いてしまった私の心はもう溢れていくだけ。
もう抑えることなんて出来ない。
心ではダメだと分かっている。
「…照、くん。」
「A…、」
私の首筋に顔を埋める照くんの頭を撫でた。
身体を重ねて、お互い好きだと言い合って。
…私は最低な女だ。
親友の彼氏と身体を重ねて。誰にも許されない事をして。
何食わぬ顔でチヒロと接する。
「それでさ、照がさー。」
「あはは。仲良いね」
「まぁ…なんだかんだ言ってもう一年になるからねぇ。」
「そっか、そうなんだね。」
「結婚、出来たらいいな。」
その言葉を放った親友の横顔は私には残酷で。
幸せそうで、素直に好きと言えるその関係を崩してはダメだと。
私はただの邪魔者だ。
心の中で何度も何度も照くんの名前を呼んだ。
好きだ、と心の中で何度も言った。
こんな気持ちどこかへ飛んでいけ。
「出会わなけれ良かった、」
口に出せるモノはコレだ。
空を見上げたら一つだけ光る星が見えた。淡く光る星は照くんの隣で見てないから
弱々しくて何も、綺麗に見えないよ。
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作者名:とぅーか | 作成日時:2020年7月4日 10時