アイを探しに２ (ページ1)

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君の過失、愛の喪失。ページ1

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Another Story。

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「え？海？Aちゃんが？」
「っわぁ、ビックリしたぁ…」

仕事が終わって雑誌ラックにデカデカと夏遊び！デートスポット！と
書いてあった雑誌をコソッと買って事務所で読み漁っていた。

この夏、カップルオススメ海デートと書いてあったページを熟読していたら
知らない間にふっかが事務所に入ってきたみたいで
私はそれに気が付かなかった。

「えー照は海は行かねぇと思うけど」
「…だよねぇ…」
「つーか、そもそも照がデートって…」
「…だよねぇ…」

雑誌を放り投げて項垂れた。

「や、ちょっと、そんな感じになられたら俺が悪いみたいじゃん！」
「デートって何…？うまいの？なにそれ？」

「おいおい、そんな落ち込むなって」

ふっかは私の肩をポン、と叩いてしれーっと帰っていった。

身体を起こして目の前の色鮮やかで目がチカチカしそうな旅行雑誌を見る。

「たまにはいいじゃん…」

なんて小さな独り言だけが響いた。

付き合って、…って付き合ってっていいモノなのか。
別に彼女になってとか言われてない。
でもそれを強請るような面倒臭い女になんてなりたくない。

照の隣に居れる事が一番の幸せなんだ。
本人には恥ずかしくて絶対言わないけど。

事務所のテーブルに置いてあった携帯が鳴る。

[着いた]
照からのメッセージだった。

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