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「A？」
「照、ごめんなさい。」
手を伸ばしてもAに届かない。
暗闇が続いて。何度手を取ろうとしても届かない。
俺にヒカリなんて照らしてくれない。
「…夢。」
目を開けたら見慣れた部屋の中だった。
Aの声が聞こえた時点で夢だったのだろう。
もう少し早く気が付いていれば？
何度も気が付くチャンスなんて沢山あったはずだ。
二人でご飯を食べている時や
二人でテレビを見ている時。
色んな瞬間があったはずなのに俺はAが苦しんでいた事に気が付けなかった。
「照、大好きだよ？」
俺の下でそう言ったAは泣いていた。
思わず頭を抱えた。
あの幸せだった瞬間に時が止まってしまえばいいのにと。
でもそんな願いは叶う事なく流れた涙と共に落ちた。
携帯が、鳴る。
Aからのメッセージ。
[幸せをありがとう。]
この悲しみと後悔と苦しみを越えたら俺は前に進めるのか？
立て続けに入るメッセージ。
[幸せになって下さい。]
俺の大好きだった優しくて自分よりも相手の事を想うA。
この心の痛みを忘れたくない。
だけど、お互いの始まりと共にさよならをしよう。
[幸せに出来なくてごめんな。幸せになって下さい。]
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いゆ。(プロフ) - いつも読ませていただいてます！Twitterもなくなってて作品なども消してしまうということでしょうか？とぅーかさんの作品すごく大好きなので残してほしいです(T . T) (2020年6月6日 23時) (
レス) id: 445ed91cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年5月20日 21時
