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「だれ？」
絞り出した声は思っていたよりも小さかった。
でも男はそれを聞き取ったみたいで顎に手を当てて。
「俺？深澤辰哉って言います。」
「…はぁ…」
「え？何その反応。お姉さんが誰？って聞いてきたんじゃん」
「…うん」
「で？どーすんの？死ぬ？」
男は私の肩に腕を回してきて
香水の匂いが鼻をかすめた。
白い男の手首が目に入ってそこにタトゥーが彫られてた。
突然きた人の温もりに何故か、なぜかは本当に分からないけれど自分の意思とは関係なく
涙がボロボロと流れ落ちるのが分かった。
「泣くほど辛いんでしょ？」
「…っ、」
「じゃあさー」
見ず知らずの男に肩を組まれて、
行き交う車を見つめながらボロボロに泣いてる私。
数時間前まで私は彼にブロポーズされるんじゃないかって
浮かれてた。
いつからだった？なんで私じゃダメなの？
二番目だったのは私の方だった？
聞きたかったけれどあの場に居るのが耐えられなかった。
「俺が殺 してあげるよ」
「…え?」
右上にある顔を見上げる。
男はやっぱり笑っていて。
「過去を殺してあげる。
だから俺と生きてみない？」
私は何も言わずに男にキスをした。
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いゆ。(プロフ) - いつも読ませていただいてます！Twitterもなくなってて作品なども消してしまうということでしょうか？とぅーかさんの作品すごく大好きなので残してほしいです(T . T) (2020年6月6日 23時) (
レス) id: 445ed91cab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とぅーか
| 作成日時：2020年5月20日 21時
