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俺が放った鉄線が，小娘の右腕に巻き付く。
「ぐあッ…!」
小娘が，思っていたよりも大きな声を上げた。
何故だ？
俺が少し引っ張ってはいるが，それほど威力はないはずだ。
「
そして，俺の手から銃身が抜ける。
(しまっっ……)
俺が思った時には小娘は既に走り出し，角を曲がっていってしまった。
(何なんだ？ 此奴は)
別に，走るのが特別疾い訳ではない。
だが……。
どんどん距離が開いていく。
小娘の姿を目で捉えられている時間が段々短くなっていく。
ふとした時に，俺が追われているような気分になる。
この娘……。
只物じゃないな。
此奴の逃げ方は，一見適当に角を曲がっている様に見えるが，かなり綿密に計算されている。
一切の無駄が無い。
「糞ｯｯｯ！」
次の角を曲がった時，とうとう姿を見失った。
……。
(あの唐変木が…。
本当は使いたくなかったんだが……)
俺は，手許の携帯端末で，周囲の地図を呼び出す。
画面に俺の居所を示す青い光点と，その周囲の建築物の様子が表示された。
そしてもう一つ。
丁度
俺が小娘の肩を掴んだ時に付けた発信機だ。
社を出る前，太宰に渡された。
『まァ国木〜田君なら大丈夫だと思うけど，ハイ，コレ。
発信機。一応シール付いてるから』
何か腹立つ。してやられた感。
だがまあ今それに扶けられているのも事実だ。
これで，まだ追える。
赤い点は暫くこの辺りを行ったり来たりした後，或る処で立ち止った。
(オイオイ。何でこんな処で止まって居るんだ？)
其処は道ではなかった。
(若しかして……)
地図に載っていない道か？
一先ず行ってみるか。
……。
全然行けないではないか!!!
地図にない道が多すぎて，何処を如何通れば良いのか判らない。
だが，少しずつ近付いている。
良し，此の儘……。
あ゛ぁぁぁぁぁぁーーー!!!!?
動いた。
(このクソガキがァァァァ!!)
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どうも！
駄作者です！
国木田のキャラがよくわからんくて崩壊してるのと，更新サボってたの，すいません(-_-;)
そして感謝です！
過去最高ってとこが270位ってなっててｯｯｯ！
本当にありがとうございます！
お気に入り登録もたくさんありがとうございます！
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SEA(プロフ) - 結和さん» コメントありがとうございます。なるほど（笑）確かにそうですね。更新もうしばらくお待ちください…… (9月20日 19時) (
レス) id: 40e007873e (このIDを非表示/違反報告)
結和 - 早く死にたいんだったらさぁ、わ！た！し！は！死にたいのぉぉぉぉぉぉぉ！！って叫んだらええやん。。。って思ってしまった。 この作品好きです (9月19日 7時) (レス) @page41 id: a19816eba0 (このIDを非表示/違反報告)
SEA(プロフ) - 中野翔子さん» コメントありがとうございます。私にはもったいないお言葉，ありがとうございます。すごく嬉しいです♪ (2022年11月19日 16時) (レス) @page39 id: 40e007873e (このIDを非表示/違反報告)
中野翔子 - すごい！面白いです！ (2022年11月12日 21時) (レス) @page38 id: 27a6582a0d (このIDを非表示/違反報告)
SEA(プロフ) - りんるさん» コメントありがとうございます。待ってくださっている方がいると思うと，すごく嬉しいです！ ありがとうございます。頑張ります！ (2022年9月3日 10時) (レス) id: 40e007873e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SEA | 作成日時：2022年6月11日 23時
