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カランと、いつもの来店の合図。
店頭に出れば、川西さんが信二さんとお店に入ってきたところだった。
「Aちゃん、今日はありがとう、」
「いえいえ、こちらこそ、来てくださってありがとうございます。」
「ええ店やなあ〜」
彼らのすぐ後ろから、間髪入れずに見えた人影。
二人から紹介を受ける前に、ポスターでだけ知っていた顔を、すぐに脳が認識する。
1日だって考えない日はなかった彼が、
キョロキョロしながら入ってきた瞬間に。
止まってしまった、周りの時間全部。
声も、音も、何にも聞こえなくなった。
二人きりなんだって錯覚すらした。
自分だけが焦がれていて
ほしくてほしくて仕方ない。
もう一度、もう一度と手を伸ばしているつもりだったのに、
伸ばす前に抱きしめられるんだから、
どうしたらいいっていうの?
だってこの行為は、どう考えたって
あなたもわたしと同じ気持ちだって、
言葉より温もりで示してるようなものだった。
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きゃめ(プロフ) - HanNAさん» わー!ありがとうございます!長々引っ張ったけど花火のシーズンに終われてよかったかなって思ったりします笑 りんご飴いいですよね!食べるたび妄想に使ってもらえたら嬉しいです^_^ (2021年8月17日 12時) (レス) id: e2386f9ce6 (このIDを非表示/違反報告)
HanNA(プロフ) - きゃめちゃんおつかれさまでした…!リンゴ飴食べたくなっちゃいました☆ (2021年8月16日 18時) (レス) id: 9d1b7de85f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃめ | 作成日時:2020年10月14日 17時