ホンモノ。 ページ15
花咲side
私は言葉を失った。
演劇の大先輩。
今、1番会いたくて1番会いたくなかった人。
先に口を開いたのは海堂A。
「…どうだ、あんたなりの黒斬切Aは出来てるか？」
花咲「っはい！
自身は無いけど……頑張ってます。」
他の普通の後輩役者だったらいい子ぶってどうやっていうのか
想像しながら答えた。
「………花咲さん、
いや、白咲さんか。」
花咲「っなんで海堂Aがそれを…っやべ…！」
「あー気にすんな。
大丈夫、そういうのは気にしないからな。」
呼び捨てにされて
私が凄く嫌そうな顔をしても
海堂Aは笑った。
「黒斬切Aは、ただのイケメンだ。」←
花咲「は？」
「面白い顔するなお前っ(笑
黒斬切さんは、戦闘になれば誰よりも男らしく、可憐に戦う。
けど、本丸に戻れば皆んなの拠り所。
ただのイケメンなんだ。」
花咲「はっ…はぁ………？」
海堂節が凄すぎる。
「ま、そんな黒斬切さんをどう演じるか。
私の身体にあの刀の魅力が収まるか、
ほんっと、今でも自分の演技には納得しきれてねーの。」
花咲「っ！？」
笑っていた顔が一気に厳しいものになった。
あのファンからもそのまんまと言われていた演技。
ルックス。
歌声。
それに満足していない。
「白咲さん。
私はあんたに凄く、すっっごく大変な役を押し付けてしまった。
これは私の責任だ。
………、なんかあったらここに連絡しろ。
私に出来る事があれば何でもやってやらァ。
何でもする、何でも責任取ってやる。
これから先嫌な事があって
黒斬切さんのことが嫌いになるかもしれない。
__________________________けど、」
花咲「けど……？」
「黒斬切Aを、心から愛してほしい。」
今ここでの黒斬切Aは私の筈なのに
どうしてだろうか
私の目の前に
"ホンモノ"の黒斬切Aがいる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 670人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔(プロフ) - とても面白いです。私も憧れの2.5次元舞台羨ましいです。 (2021年12月7日 9時) (
レス) @page23 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とっても面白いです！次、楽しみにしてます！ (2019年3月28日 15時) (レス) id: 173ea3e1dd (このIDを非表示/違反報告)
きししん(プロフ) - 元姫さん» ありがとうございます！2回も送っちゃってすいません泣 これからもお願いします！ (2019年2月25日 20時) (レス) id: 2d9d2294c9 (このIDを非表示/違反報告)
きししん(プロフ) - 元姫さん» ありがとうございます (2019年2月25日 20時) (レス) id: 2d9d2294c9 (このIDを非表示/違反報告)
きししん(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます…！！！励みになります!!!! (2019年2月25日 20時) (レス) id: 2d9d2294c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きししん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2018年5月7日 6時
