【歌い手】ずっと信じてたのに……

病み　〜（主人公2）side ページ39

ハルカside

96「遥…いや、ハルカ…ほんとに、傷つけてごめんなさい、裏切ってごめんなさい、
私なんかが生きてt『そんなこと言うなよ。俺は、96のおかげで、こうして今ここにいるんだぞ？
あの日、96が、声かけてくれなかったら、こうして今、生きてなかったかもしれないんだ…
ほんとに感謝してんだよ。だから、頼むから、そんなこと言わないでくれ…』ハルカ…」


今ここにいる96は、今まで見てきた中で、一番弱ってる。
俺のせいだと思うと、胸が痛くなった。

いま助けるから。

『早く元気になってくれよ。そしたら、また一緒に歌おうぜ！！な？』

96「また、一緒に歌ってくれるの…？」

『あったりまえだろ！親友なんだから！』

96「ｳｯ……ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ… うん！早く元気になるから、ちょっと待っててね！」

『おう！早く元気になれよ！！じゃあ、うらたんも心配してたし、一緒に下行くか！』

96「うん！」



ガチャ

『うらさんー96連れてきたぞ〜』

浦「96…もう大丈夫か？？」

96「うん！迷惑かけて、ごめんなさい。」

浦「迷惑だなんて、思ってねぇよ…グスッ、ヒック…」

天「う、うらさん！？どうしたんですか！？」

浦「もう、このまま元には戻らないかと思った…どんどんみんな変わっていっちゃって、怖くて
たまらなかった…」

うらたんだって、傷ついてたんだ。
でも、みんなのことを思って、それを外に出してなかっただけだったんだ。

『もう大丈夫。みんな元に戻すから。うらたんも、強がらなくていいんだよ。』

浦「うぅ・・・うわぁぁ・・俺だって、何回も、消えたほうがいいのかなって思った、でも、みんなこんなんだし、そらるさんや、センラや、luzは、他の奴らのことで精いっぱいで、だれにも相談
出来なかった…」

あんなにも頼もしく感じていたうらたんが、今は、とても、脆く儚く、少し力をかければ
すぐに壊れてしまいそうに感じた。

『天月、うらたんのこと、頼んだ。俺は、坂田と話してくる。』

天「わかった。頑張ってね」



コンコン

『坂田…？居るか？』

坂「…だれ？」

『ハルカだ。…開けてくれないか？』

坂「嘘…やろ？なんでおるん？」

『うらたんが、みんなのこと、助けてって連絡くれて、来た。顔を見て話したい。中に入れてくれないか？』


ガチャ

そこには、まるで別人のような坂田がいた。
あの、元気で人懐っこそうな姿はどこにもなく、その瞳には、光がなかった。

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