【歌い手】ずっと信じてたのに……

過去編 ページ12

過去編 遥side


私は、恵まれた家の生まれた。裕福で、欲しいものは何でも買ってもらえたし、
家族も仲が良かった。



あの日までは。



ある日、私は、生まれて初めて、テストで学年2位を取った。
いつもテストでは、双子の妹とすべて満点で1位だったのに。




その日、家に帰った私は、母に殴られた。
殴られるのなんて初めての私は、どうしたらいいかもわからず、怯えながらただただ謝った。



その恐怖からか、それからのテストでは、いい点を取ることができず、母からの暴力はひどくなった。


はじめこそ、何もしてこなかった妹だったが、次第に暴力をふるってくるようになり、


美「使えない奴なんて、生きてる価値がないのに・・・
だから、優しい私が、ストレス発散のおもちゃとして、使ってあげる！」


と、私をストレスのはけ口にするようになった。



次第に私は、何も感じなくなり、
身体のいろんなところを切るようになった。身体からあふれる血を見るたびに、
自分がきれいになっていく気がした。




そんなある日、妹が事故にあった。
命に別状こそなかったものの、しばらく目を覚まさなかった。


そして、目を覚ました日、美梨は、
「お姉ちゃんに突き飛ばされた。」


といったのだ。


もちろん嘘だったが、それを信じた両親は、


私を気絶するまで殴った挙句、私を家から追い出した。




幸い、裕福だった私には、1000万くらいのお金はあった。しかし、中学生の私が家を買えるはずもなく、公園で途方に暮れていた。


そんな時、声をかけてくれたのが

棗だった。



96「帰る家、無いの？」


私が頷くと、


96「じゃあうちにおいでよ。」


といい、
シェアハウスまで、私を連れて行った。



私は、みんなから嫌われないようにと、必死にいい子を演じてきた。

みんがやっているからと、持っていたお金で、機材を買い、歌い手も始めた。
しかし、そうした私の努力も、



一瞬にして、美梨に奪われたのだった。




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ここで一つ。

身体を切る
という表現・・・

何を表すかは･･･分かっていただけますよね。
私まだ18歳以下なので

あのワードを使えないんです…
わかりにくいとは思いますが、ご理解よろしくお願いいたします。

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