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ーAsideー
『ただいま。珍しいね、雛実が下にいるの』
「ずっと上にいるのも飽きちゃって」
『そっか』
私は雛実の頭をわしゃわしゃと撫でる。
雛実はくすぐったそうに目を閉じた。その姿が狂おしい程愛おしい。
『金木さん』
「ん？」
『私明日からあんまり顔出さないかも』
「え！？あんていくにってこと！？」
「なんで！？」
『あーっと…多分あんいていくには帰るけど、基本部屋から出ないつもりでいるから』
「…わかった」
「雛実1人？」
『雛実は1人じゃないよ。私以外にもたくさん仲間がいるでしょ？』
「そうだけど」
『大丈夫だって』
私は階段を上がって部屋に入った。内側から鍵を閉める。
さて、どうしようかな。やらなきゃいけないことがいくつかあるから整理していかないと。
使っていないノートを引っ張り出してそこにやりたいことを書き出す。
［・偽物クズリの真相
・浅野學峯への攻撃作戦
・家を管理しているのは誰か。又、何が目的か］
まずはこんな感じかな。
偽物クズリについては情報源が喰種捜査官ということもあり、私1人で調査を進めるのは難しい。
とりあえずこれは後回しだ。一番初めにやらなければいけないのは浅野學峯への攻撃だ。
あいつは喰種をバカにしてる。人間の力で喰種を操作できると思うなよ。
あの脅しで私が怯むとでも思ったのか。見くびられたもんだ。
あいつを後悔させてやる。私を甘く見たことを死ぬほど後悔させてやる。
浅野學峯本人に危害を加えるとE組がどうにかされそうだから、周りにあるものに危害を加えよう。
そうだな。例えば大切そうな資料、建物、あとは…家族とか？？
いいねいいね。わくわくしてくる。
決行日は不定期にしよう。規則的にやってしまうと防がれる可能性があるからな。
それにいつ来るかわからないスリルがまたいいんだもんね。
さて、お次は家のこと。これは定期的に家を訪れて証拠を掴んでいくしかなさそうだ。
地道な作業だがしょうがない。
ページをはぐり、新しいページに今日の日付を書く。
それからノートを閉じ、適当に着替えるとマスクをつけて窓から飛び降りた。
ー
さっき家族って言ったけど浅野さんって家族いるのかな。
指輪はつけてなかったけど。
私は今本校舎に向かっている。もしかしたらまだ学校にいるかもという期待を胸に。
本校舎の屋上まで登り理事長室を見ると、態とらしく電気がついていた。
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
