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ーAsideー
翌日、体育の時間。
着替えてグラウンドに出ると業の姿が見当たらない。
渚に話を聞くと、どうやらサボりを決め込んでいるらしい。
私も誘ってくれればいいのに。
私も業に同じく鷹岡の授業を受ける気はさらさらないので、業を探して一緒にサボることにした。
初めてのサボり。特にこれといった緊張感もない。
普段の授業も受けているようで受けていないようなものだから、どちらにしろ変わりない。
目と鼻を頼りに業を探す。業はすぐに見つけることができた。
『業』
「うわ、なんだ。A…どうしたの？」
『私もサボろうと思って』
「まじ？」
『まじ』
「へぇ。Aもサボる人なんだ」
『人じゃないけど』
私が笑うと業も同じように笑った。
私が喰種だってことをネタにできる日が来るなんて。しかも人間の前で。
『あいつどう思う？鷹岡明』
「うーん。嫌いだなって思った」
『一緒！』
私がハイタッチを求めると、業はすぐに反応してくれた。
パチンと音がなる。重なる手と手。
「ていうか、せっかくサボってるんだからあいつの話やめようよ」
『そうだね』
「…体操着なんだ」
『んー、そうそう。最初は授業受けようかなって思ってたんだけど。カエデとか心配だし。
でも業サボってるって渚から聞いて、一緒にサボろっかなーみたいな』
「話が飛びすぎでよくわかんないけど、サボる時は制服のほうがいいよ」
『何で？』
「色々都合がいいんだって」
『そうなんだ。じゃあ次からは制服にするよ』
「次もあるんだw」
『もちろん！サボる時は私にいってよ。たまにはついて行くし』
「たまには…ねぇ。まぁいいけど」
業は頭の後ろで腕を組んでフラフラと山の中を歩く。
『ここって裏山って場所？』
「そうだけど」
『やっぱり！山って感じ！』
「そりゃあ裏山だからねぇ」
私が昔住んでた家に行く道もこんな感じだ。
「怪我の具合はどう？」
『おかげさまでよくなってきました』
「おかげさまって…俺何もしてないけど」
『何言ってるの？私がE組から出て行こうとした時止めてくれたの業じゃん！
あの時業が止めてくれてなかったら 私今頃白鳩の餌だよ』
「ハト？」
『喰種捜査官のこと。私たちは白鳩って呼んでるの。白いに鳩』
「白鳩って平和の象徴だよね」
『そう。私たちがいなくなると人間社会は平和になるでしょ？』
「うーん」
『そういうこと』
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
