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ーAsideー
みんなは私の無事を確認した後、すぐに何事もなかったかのように散らばってくれた。
居心地がいい。E組はいろんな意味で空気が読めるクラスだと思う。
寺坂戻って来られるのかな。少し心配。方向音痴そうだし。
あ、そうだ。
『業』
「ん？」
『理事長さんって子供いるよね』
「いるねぇ」
『男？女？』
「…男」
何だ今の間は。
「そっかぁ。A知らないのか」
『何が？』
「有名なんだよ。椚ヶ丘中学校で」
『ちょっと詳しく』
手でこいこいとすると業に意外そうな顔をされる。
「Aってそういうの興味ないと思ってた」
『そういうのって？』
「学歴とか」
『学歴は興味ないよ』
「じゃあ何で知りたいの？」
『単純に興味があるからね。あの理事長さんの子供だよ？誰でも興味出るでしょ』
「あー、」
業は左斜め上を見た。
「まぁいいけど」
『じゃあざっとプロフィールを』
「俺あいつの誕生日とか身長体重知らないんだけど」
『えー！？何で！？』
「A俺の誕生日とか身長体重知ってんの？」
『…知りません』
「でしょ？」
「にゅ！そろそろ時間です。皆さんプールから上がってください」
「「はーい」」
「…じゃあ帰り道」
『うん』
私たちもプールから上がる。タコ先生を先頭に列になってぞろぞろ校舎に向かう。
私は業と一番後ろを歩いた。誰かに聞かれたらまずいとかそういうのではないけど、変な反応を
されても困るから。
「知ってる限りの情報でいい？」
『うん！』
「浅野学秀。3年A組で成績は常にトップで
理事長さんとはある程度距離を保ってるように見えるけど実際はどうか謎だね。
それから常に人を見下してるって感じ。とにかく謎が深いと俺は思ってる。
周りからの信頼は厚いけどあいつはきっと周りのことを手駒か何かだと思ってると思うよ」
『最初会ったときの業みたいだね！』
「え、俺そんなひどかった？」
業の驚いた顔が面白くて1人で腹を抱えて笑った。前を歩いていた人たちが私を見て「楽しそう
だね」と笑う。うん、そうなの。楽しいの。
『教えてくれてありがとう』
「別にいいけど…何か企んでるの？」
『何も』
「ふーん。ま、事件にならない程度にしておきなよ」
ばれてるのか。業って勘が鋭い。何でも見透かされてる感じがして少し怖い。
もっと上手く嘘つけるようにならないと。
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
