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ーAsideー
「以上で？」
「うん」
「では反対派の方」
「はい……東雲は、俺らに危害を加えない自信があるか……？」
千葉の目は前髪で隠されていて見えない。
だけど、揺れているのはわかった。
「東雲さん」
律が私の名前を呼ぶ。
『…私は』
千葉は椅子に座ってしまった。何か発言する気は無いようだ。
『私は、喰種…です』
私はもうみんなが知っていることをあえて言った。
ふざけているわけでは無い。いたって真面目。
『さっき千葉、喰種と人間が共存するのは無理って言ったよね』
千葉は黙って頷く。
『人間と喰種は共存できるよ。でも、お互いが幸せになるためには共存しないほうがいい』
みんなは黙って私の声に耳を傾けてくれた。
『でも喰種には人間が必要。人間が、食糧がなくっちゃ生きていけないから…。
私たちは生きるために
そう。生きるためにはしょうがないこと。
『私たちだって生きてる。飢え死にはしたくない。
だけどできることなら、自分たちと似たような姿の生き物を殺したくはない』
無関係の人間を殺すことに抵抗はない。
むしろ楽しいとさえ思ってしまうことがある。
でもクラスメイトの場合は違うんだろうな。
もし修学旅行の時、食べていいよって言ったのが業じゃなくて無関係の人間だったら
きっと迷わず……
『私にはあなた達を殺せない』
「……」
『絶対に』
「それを証明する方法は…？」
『そんなのは無い』
「じゃあ俺らはどうやって安心すればいいんだよ」
『……』
「一緒に過ごしてみるしかないんじゃない？」
『莉桜…』
「殺せんせーと烏間先生だっているし。イリーナ先生は頼りないからアレだけど…。
私たちの安全は保障されてるんだから。ね、殺せんせー」
「はい。君たちの安全は私が保証します」
「……わかった」
千葉は私が残ることに賛成してくれるようだ。
椅子を引いて立ち上がると、少し緊張気味に歩きながら賛成派へ加わった。
「僕も賛成だ。安全が保証されているのであるならば」
竹林も同じように立ち上がる。
綺羅々はしばらく動かなかったが、やがてため息をついて席を立った。
「わかったよ。どうせ私1人じゃ勝ち目ないし」
「「おお！！」」
綺羅々は呆れてもいたが笑ってもいた。
なんの笑いなのか私には分からなかったけど、綺羅々は笑っている方がいいなと思った。
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mh - いつもクオリティの高いお話をありがとうございます！応援しています‼ (2022年2月23日 1時) (
レス) id: 6608c57345 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - ミライアルさん» ありがとうございます！更新ペース上げられるよう頑張りますね！！ (2019年4月20日 19時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
ミライアル(プロフ) - うぉー！なんか続きがめっちゃくちゃ楽しみっす！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年4月20日 13時) (レス) id: b0af308e1c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 名倉さん» ありがとうございます！！よかったです！倒れない程度に頑張ります！！ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
名倉 - 第5弾おめでとうございます！ すごく面白かったです（＾_＾） 更新、無理しない程度に頑張ってください！ (2019年4月2日 23時) (レス) id: 4b077ed0aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年3月24日 23時
