159:自動販売機 ページ9
ーAsideー
静かにしろよという意味を込めて舌打ちをする。
「寝起き機嫌悪い人？」
隣でにやけているのは他でもない業。
『別に。うるさいからムカついてるだけ。自販機ごときに…』
「自販機…？ぶっ、ははははは！！」
業は腹を抱えて笑う。
何がそんなにおかしいんだろうと首をかしげる。
「それ転校生ww」
『それ転校生？』
思わず鸚鵡返しをしてしまう。
え？だって、自販機が転校生な訳。この教室では自販機も人扱いなの？
「おはようございます」
『！？』
聞いたことのない声に体が飛び跳ねる。その声は冷たい冷たい声だった。死んだ声。
その声はあの自販機から聞こえてくる。
「自律思考固定砲台と申します」
『自り、つ……』
機械を正面からみると、さっきまで真っ暗だった画面に瞳が赤い少女が映し出されていた。
喰種みたい。
「よろしくお願いします」
そう言い終わると、再び画面が真っ暗になった。
『……え？』
ナニコレ。
ー
HRが始まると、最初に烏間が入ってきた。
烏間は黒板に何かを書きながらプルプルと震えている。
「みんなすでに知っていると思うが、転校生を紹介する」
黒板に書かれた文字は《自律思考固定砲台》。
「ノルウェーから来た、自律思考固定砲台さんだ」
みんなは後ろの黒い自販機に注目する。
「みなさま、よろしくお願いいたします」
自律思考固定……なんとかさんは、自己紹介を終えると再び消えた。
いちいちつけたり消えたりするの鬱陶しいな。
タコ先生はなぜか笑っているし。
もうわけわからないこのクラス。
これ以上頭がこんがらがるようなことはしたくない。
今日は一日中寝ていよう。
ー
一時間目、現代文の時間。
教科書を開いて頭に乗せる。
そして静かに目を閉じたその瞬間、機械が起動する音。
教科書を机に置いて隣を見ると、まぁ物騒なものを取り出していた。
ショットガンと機関銃？
そして発射されていく大量の対先生用BB弾。
これ私も当たったらダメなやつじゃない？
とっさの判断でカーディガンを脱ぎ、前からかぶる。
みんなが悲鳴をあげてもやめる気配がない。
「授業中の発砲は禁止です」
タコ先生がそう言うと、自律思考…えー、なんとかさんは「気をつけます」と無機質な声を出した。
「続いて、攻撃準備に入ります」
いや、もうやめてくれ。
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
