158:死を覚悟して ページ8
ーAsideー
リョーコさんが雛実を置いて一人でいたってこと？
『リョーコさんとどこで会ったの？』
「えっと、四方さんと食糧調達しに行って…。その帰りに」
『1人だったよね』
「うん」
何してたんだろう…。
「何かを埋めてきたって言ってた気がする」
『埋めてきた…？………！？』
もしかして…マスク？マスクを埋めてきたの？
どうして今頃…？まさか、気づいたの？
『他に何か言ってた？』
「私が甘えてちゃ雛実が甘えられないものって…言ってた」
リョーコさん…。リョーコさんはもう、死を覚悟しているの…？
『金木さん…』
「ん？」
『…私、』
ダメだ。金木さんは巻き込んだらダメ。
『ううん。なんでもない。今日は疲れたから寝るね』
「うん。おやすみ」
『おやすみなさい』
部屋に戻る前にお姉ちゃんの部屋を覗くと、机に突っ伏しているのが見える。
後ろ姿で寝ているのだと分かった。
膝掛けをそっとかけて、小さく「おやすみなさい」と言う。
机の上に散らばった消しゴムのカス、色ペン。
テスト勉強というものをしていたらしい。
こうしてみると、普通に人間なのに。
私はそっと部屋を出て、自分の部屋に戻った。
カーテンを開けて空を見上げると、綺麗な星が空一面に広がっている。
すごく綺麗。
もし私に翼が生えてたら、上を目指して、高く高く飛んでいくだろう。
それが死を意味していても、きっと私は……。
『もう寝よ。おやすみ私』
電気を消してベッドに倒れこむと、スイッチを切ったみたいに意識が遠のいていった。
ー
翌朝、お姉ちゃんに合わせたせいでいつもより早く学校に到着した私は、隣にあるでかい異物に違和感を覚える。
前までこんなのあったっけ…？いや、なかった。あったら流石の私でも気づいてる。
なんだこれはと軽く叩いてみると、ガンガンと鉄の音がした。
何かの機械。あ、自動販売機？
それにしてもこんなに近くに置かれると威圧感がすごいんだけど。
あとでタコ先生に移動してもらうようにお願いしよう。
『おやすみなさい』
と睡眠体制に入ると
((ﾋﾟｺﾝｯ))
と通知が来る。
あまりの眠たさに見る気力もなく、そのまま眠ってしまった。
ー
なんだか騒がしい教室。
安眠を妨害された私は少しイラついていた。
騒がしいのは私の隣で、どうやらみんな自販機に興味津々なようだ。
自販機なんてそこら中にあるのに。
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
