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ーAsideー
「では、賛成派から意見をどうぞ」
「じゃあ…えっと、実は話し合っている中で、
俺らより先に東雲が喰種であるということを知っている人たちがいることがわかったんだ」
「え…？」
「本人達から許可は取ったからあえて名前をあげると、業、渚、杉野、茅野、神崎さん、奥田さん」
「そのメンバーって修学旅行の？」
「そう。業達は修学旅行中に事件に巻き込まれている。不良高校生による誘拐事件。
その高校生の中には喰種も混じっていたそうだ」
教室中がどよめいた。
「ではなぜみんな、無事だったのか。それは東雲のおかげなんだ」
急に視線が集まる。
「東雲は相手にわざと自分の正体をばらし、茅野達から喰種を遠ざけた。
そのおかげでみんな無事だったんだ。そんなやつがこの先俺らに危害を加えるなんて考えられない」
「主張は以上で？」
「うん。ひとまずは」
「では反対派の意見を」
「…俺らは、喰種と一緒に生活するなんて無理だと思っている」
千葉は下を向いたまま吐き捨てるように言った。
「喰種にとって俺らはただの餌でしかない。捕食者とその餌が同じ箱の中に閉じ込められたら
餌に残される運命はただ１つ。死ぬこと。そうじゃないのか？」
千葉は何かに怯えていた。
声は枯れていて、言葉は震えている。
「喰種と人間が共存するなんて無理なんだ。絶対に！！」
千葉は息を荒げて机を叩くと、ガタリと音を立てて椅子に座った。
そんな中でも律は冷静だ。
「では中立のかた意見を」
「はい。私たちは賛成派の意見にも納得できるし反対派の意見にも納得できる。
矛盾してるのはわかってるけど、もしこのままAが残ることになっても私たちは責任を取れる
自信がある。たしかに人間と喰種が共存するのは難しいことかもしれない。
千葉の言う通り私たちは喰種に捕食される側だから。だけど磯貝が言っていたように一度私たちを
護ってくれたAが私たちを傷つけるとは思えない」
メグは一度下を向いて深呼吸をした。
そして何かを覚悟したようにみんなの方を向き、明るい笑顔でこう言った。
「私は、私たちは、Aが喰種であろうが関係なく…Aのことが好き」
ありがたい。こんなことを言ってくれる人間がいるなんて世の中捨てたもんじゃないな。
この状況でこの感想は呑気すぎるだろうか。
ー
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
