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ーAsideー
「俺は生きるということに関心はないし死ぬということに恐怖を感じない」
イトナは無表情で話し続ける。
「だから俺はお前を殺しても何も思わないし、お前に殺されてもきっと何も思わない」
『生き物として終わってる』
「…そうかもな」
私も似たようなものか。
死ぬのは怖くないし、生きていたいとも思わない。だけど、死にたくない。
恐ろしいほど矛盾している。
「今から俺は、お前を殺す」
私はもう何も言わなかった。
言ったところで意味はないとわかっているし、私が手を出してもタコ先生に止められるだけ。
さっき邪魔しないでって言ったのに思いっきり邪魔されてるな…。
イトナは私に近づいてくる。
私に手を伸ばした直後、その場に倒れこんだ。
「どうやら限界のようだ。今日はこの辺で失礼しよう。次はもっと期待しておいてくれ」
シロはイトナを乱暴に担ぐと、私をギロリと睨んだ。
「期待、しておいてくれ」
大切なことだから2回言ったのかな。
シロは足音を立てずにグラウンドから去っていった。
私はそれを呆然と見つめているしかなかった。
これからどうしよう。とりあえず逃げようか。
『！？』
いきなり腕を掴まれ反射的に反対側の手が出る。
が、あっけらかんと止められてしまった。
「手を離せ」
『え？』
手？なんのことだろうと考えていると、肉が焼ける匂いがしていることに気づく。
自分の手を見てみると、手が真っ赤になって溶けていた。
手を離すと対先生用ナイフが地面に転がる。
「手当をしよう」
『やめてください』
掴まれている手をなんとか解こうと身じろぎをする。
烏間は思っていたよりも力が強い。
『離、して』
烏間は何も言おうとしないが手を離そうともしない。
『手当をせずとも治るって知ってますよね』
「ああ」
『じゃあ離してください』
「まさか逃げるつもりじゃないよね。その怪我で」
私は業の言葉に顔を伏せる。
「正気？その怪我だったら安全な場所に着くまでに相当時間かかるだろうし、
その前に捜査官に見つかって首をはねられる可能性だってある」
『それは』
「これからどうするかはみんなで決めよう。とりあえず今はまだ」
「そうだよ！一回教室戻ろう？ね！」
カエデの言葉に顔を上げる。みんなは複雑そうな顔をしていた。
そりゃそうだよね。今まで人間だと思ってた人が喰種だなんて信じたくないよね。
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
