188:不法侵入 ページ38
ーAsideー
朝よりだいぶ頭がスッキリしてきた夕方。
体温も37.2℃まで下がり、体も動かせるようになってきた。
何となくスマホを開いてみるとメッセージが山のように送られてきていた。
そのほとんどがカエデで、私が学校に来ないのを心配しているような内容だった。
『！？』
視線を感じ、辺りを見渡す。誰もいない…？いや。絶対誰かいるはず。
雛実？お姉ちゃん？金木さん？違う。この気持ち悪い感じ、ヌメヌメした感じ、黄色い感じ……
思い切ってカーテンを開けた。
『いやっ』
思いっきり叫んでやろうとすると、いつの間にか部屋に入ってきていたタコ先生に口を押さえられた。
このまま噛みちぎってしまおうかと思ったが、不味そうなのでやめておくことにする。
「しぃー！！！さ、叫ばないでください！！！」
『はい』
先生は安堵のため息をつく。
『一体何の用ですか？あ、その前に警察呼びますね。先生が無断で生徒の部屋に勝手に入るなんて信じられません。
それに女の子の。しかも二階から。しかも！！私住所教えてないですよね！？何で知っ』
「しぃーー！！！しぃーですよ東雲さん！！」
再び口を押さえられそうになり、慌てて触手を払った。
『触らないでください、くそ変態タコ野郎』
「にゅやぁぁああ！？！？なんですかそのダサいあだ名は！！！」
傷つかないんだ。メンタル鋼かよ。
『本当に何の用なんですか？用無いなら帰ってください』
「あります！ありますから！押さないで、先生窓から落ちちゃいます！！」
『落ちろ』
「キャラを保ってください東雲さん！！頑張って！」
キャラ……。
『10秒以内に用件を話せ。さも無いと……貴様の脳天に穴が開くぞ』
「いやぁああああ！！！こんな女子生徒嫌です！！」
「Aー？誰かいるのか？」
お姉ちゃんはノックもせずにドアを開けた。
『え？誰もいないよ？』
「ふーん。ならいいけど」
部屋をキョロっと見渡し、最後に匂いをスンっと嗅いでドアを閉めるお姉ちゃん。
目の前から忽然と姿を消したタコ先生。まだ残る薬品の匂いの強さ的に、部屋の中にいるのは確実だ。
「ふぅ、危なかったです」
ベッドの下から這いずり出てきたタコ先生に、思わず「キモ」っと声が漏れる。
「ヌルフフフ。そろそろ本題に入りましょう」
『…はい』
追い返しても無意味。それはこの数分でわかってたことだから、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 201人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
