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ーAsideー
しばらく声がガサガサで喉も痛かった。
水を飲んだら少しましになったけど、違和感は残っている。
『手当ありがとう』
「うん」
ウタさんに手を伸ばすと、ウタさんも私に手を伸ばしてくれた。
「無事でよかった」
そう言って指を絡めてくる。こういうのって恋人繋ぎって言うんだっけ。
『心配してくれてありがとう』
私とウタさんがこの手の繋ぎ方をするのは、お互いの本当の感情を探りあうため。
ウタさんはほとんど表情筋が機能してないし、私は感情と表情がミスマッチな時があるから、
こうしてお互いを知る必要がある。まぁ、ただ単に落ち着くからって理由もあるんだけど。
ほぼ同じタイミングで手を離した。温もりが消えていく。
「A、入るよ」
お姉ちゃんの声に返事をする。入ってきたお姉ちゃんは包帯やらガーゼやらとにかくたくさん付いていた。
「もう手当終わったんですか？」
「うん。もうほとんど治ってたから」
「…ありがとうございました」
お姉ちゃんは愛想いい笑みを浮かべ、ウタさんにお礼を言った。
「お役に立ててよかったよ」
ウタさんは立ち上がると、「そろそろ行くね」と言ってドアの方に歩いていく。
『待って！送っていくよ』
「大丈夫。疲れてるでしょ？しっかり寝てね」
頭を撫でられ、何も言えなくなってしまう。
「じゃあ。しばらく捜査官が張ってると思うから気をつけて」
『うん。ウタさんも』
ウタさんは頷く。
「おやすみ」
『おやすみなさい』
「おやすみなさい」
お姉ちゃんはしばらくドアを見つめていた。
『お姉ちゃん』
「ん？」
『雛実大丈夫だった？』
「ああ。あんたのおかげでみんな無事だよ」
私のおかげ。嘘でもその言葉が嬉しくて、自然と頬が緩んだ。
「何にニヤケてんだよ」
『いだっ！？』
緩んだ頬を抓られ、思わず悲鳴をあげた。
「…ふはっw変な顔」
パッと手を離さる。赤くなっているであろう部分を自分で優しく撫でてやった。
「あとで雛実のとこ行ってやってよ。待ってたから」
『うん』
「……あんたは強いね。羨ましいよ」
『羨ましい？』
「私もあんたくらい強ければ、みんなを護れたのに」
みんな……。その中に《
「妹に護られる姉なんか、姉失格だな」
『何言ってるの？護られるだけが妹の役割じゃないよ。お姉ちゃん』
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
