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ーAsideー
お姉ちゃんの目にはうっすら涙が滲んでいる。
泣くのを相当我慢しているようで、上を向いて「あー」と言いながら鼻をすすっていた。
『おねえちゃん。私……四方さんにね、笛口家族を護ってほしいって言われてたんだ』
お姉ちゃんは目を見開いた。
『でも無理だった。私はリョーコさんを守れなかった挙句、2人の
「最低でしょ？」と自嘲の笑みを浮かべる。お姉ちゃんは肯定も否定もしない。
『だから、自分への戒めの意味も込めて1人で行こうって決めたの』
「私も敵討ちしようって決めてた。雛実のために。標的もAと一緒」
『分かってた』
「は？」
『お姉ちゃんが今日、あいつらを標的に敵討ちをしに行くって分かってた』
お姉ちゃんはなんとも言えない表情をして固まっている。
『流石に時間帯までは分からなかったけど、うまい具合に時間帯ずれてたからさ。ラッキーって思って』
「何がラッキーなんだよ」
『お姉ちゃん来たら参戦するでしょ？』
「当たり前だろ」
『さっきも言ったけど、私は1人で
「……」
『でも安心してよお姉ちゃん。標的にしてた奴は1人死んでないし、白鳩なんて腐る程いる。
敵討ちはいつでもできるんだよ』
ほどほどにしないと目、つけられちゃうだろうけど。
「…っはは。確かにそうだな。
明日、明後日、明々後日。24時間365日。
お姉ちゃんは背筋を伸ばし、月を見上げた。
今日も月は欠けている。きっとこの月は丸くなることを知らない。
「さて。中入るか」
『うん！』
お姉ちゃんに続き中に入ろうとして、はたと足を止める。
「どうした？」
『スクールバッグ置いてきたわ』
「…ばっかじゃね」
『いや、お姉ちゃんのせいだからね！？』
「は？なんで私なんだよ！！」
『本当は白鳩殺してからスクールバッグ持ってあんていくに帰るつもりだったのに、お姉ちゃんが割り込んできて私を攫ったりするから！！』
「攫ってねーよ！！」
屋上でギャンギャン騒いでいると、金木さんがひょっこり顔を出す。
「こんなところで喧嘩？ご近所迷惑になるからほどほどにしないと」
私は金木さんに怪我を見られないようにお姉ちゃんの後ろに隠れた。
「…珈琲」
「え？…あ、淹れとくね」
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
