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ーAsideー
「どっちが下等か分からせてやると言ったなぁ。これで再確認できた。
貴様ら喰種が下等だと！！！はっはっはっはっ！！！最高だ！！」
相当深かったのか傷が塞がらない。溢れ出していく血液。右手で抑えて止血を試みるが、ほぼ無意味に思えた。
「雑魚は雑魚らしく尻尾を巻いて逃げたらどうだ？」
「逃がすのですか！？」
「私は人様の家の屋根に登るような非常識人では無いからね。そんなに殺したいなら亜門くんがやればいい」
真戸はクインケを亜門に差し出す。怪我を負っている部下に闘えなんて、なかなか酷なことをする奴だ。亜門は少し躊躇したように見えたが、最終的にはクインケを受け取ったようだった。
「降りてこい」
そう言われるより一足先に屋根から降りる。命令されて従うなんて絶対いやだから。
「…話がわかるな」
『……やるなら早くしてよ』
亜門はムッとしたが、すぐにクインケを飛ばしてきた。
あのまま逃げてしまうのもありだったと思う。だけど、やっぱり今ここで。
『待っててね…』
左腕をかばいながら赫子を避け、亜門に接近していく。怪我をしているせいか、亜門の動きも鈍かった。
亜門はクインケを操る手を止める。それにつられて私の足も止まった。
「なぜ赫子を出さない」
『…
「なめているのか！？」
わざとらしく肩をすくめてやる。
「くそっ、」
前から飛んでくるクインケを避けようと後ろに跳ねる。それを待っていたように、大きなワニが口を開いて待っていた。
「かかったな」
逃げ場を失った私は重力に身をまかせるしかなかった。こんな最期は嫌だ。そんなこと願ったって、誰も聞いてくれやしないか。刹那、体が持ち上げられる。
『え？』
見上げると、ウサギのお面。お姉ちゃんだ。
『なんでっ』
混乱と焦りでお姉ちゃんの腕の中で暴れる。お姉ちゃんは馬鹿力で私を抑え、白鳩から遠ざかって行こうとする。
『ちょっと待って！！まだ途中なんだけど！』
「んな怪我して調子こいてんじゃねーよ」
声に温かみがある。怒ってはいないようだった。お姉ちゃんに連れていかれた先はあんていくの屋上。そっと降ろされる。
「復讐」
『そうだよ。敵討ちしようと思って』
「私も誘ってくれればっ、」
お姉ちゃんは悔しそうに下唇を噛んだ。
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
