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ーAsideー
お姉ちゃんは黙って部屋を出て行ってしまった。
金木さんが何か言いたげに「あの…」と言う。
芳村さんは金木さんの言いたいことがわかったのか、「気にしないで」と申し訳なさそうに言った。
「古間くんと入見さんは四方くんから捜査官の画像を受け取っておいて」
2人は頷く。
「重ねて言うが、彼らには決して手を出さないこと。お客さんにもさらに注意を促してあげてくれ」
これはここにいる私たち全員に向けられた言葉だろう。
「…誰が悪いというわけではない。我々喰種ですら捜査官を相手にすることは躊躇してしまうんだ。
笛口さんの望み通り雛実ちゃんを助けられたことは何よりの救いだよ」
リョーコさんの望み通り？ってことは…やっぱり死ぬ覚悟があったんだ。
「もしも……もしもあの時、僕がAを止めなかったら…。
あの場所に現れたのが僕じゃなくてトーカちゃんだったら……そうしたらリョーコさんを………」
「自分を責めてはいけないよ、金木くん」
そう慰められた金木さんの表情は暗いままだった。
ー
もしもあの時私が金木さんに止められていなかったら、きっと迷わずリョーコさんの元へ走った。
助けられるなんて保証はないけど、それでもきっと……。ベッドに腰掛け、雛実の頭を撫でる。
『雛実』
雛実はよく眠っていて、起きるそぶりを見せない。
しばらく頭を撫でているとドアがノックされた。
お姉ちゃんか。
雛実を起こしてしまったら可哀想なので部屋の外に出る。
『どうしたの？』
「ちょっといい？話したいことがあるんだけど」
『お姉ちゃんの部屋でなら』
「うん」
お姉ちゃんの部屋は少し散らかっていた。
服が散乱し、文房具が床に落ちている。
『話って？』
「あんたさ、リョーコさんが
『いたよ』
お姉ちゃんは目を見開いた後、顔をしかめた。
「なんで助けなかった」って言いたいんだろうな。
「あんたなら」
『助けられなくてごめん』
「いや、悪い。責めてるわけじゃないんだ」
『うん』
「助けようと思わなかった？」
『思ったよ。でも金木さんが止めてくれた』
そう。金木さんは私を止めて
『だから雛実は助かったんだよ』
お姉ちゃんは複雑そうな顔をして「そう…」とだけ言った。
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eye(プロフ) - よつぎさん» ありがとうございます！ウタさんいいですよね！！頑張ります！ (2019年3月24日 0時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
よつぎ(プロフ) - とっても面白いです！！私ウタさん大好きなので本当にはまっちゃいました！これからも更新楽しみに待っています！！頑張って下さい！！ (2019年3月23日 21時) (レス) id: 1767016ec7 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - みっこさん» ああありがとうございます！！！嬉しい限りです！戦闘シーンってどう書いたらいいのかわからず毎回更新詰まってます…。申し訳ないです！できる限り頑張って更新しますのでお待ちくださると嬉しいです！！ (2019年3月22日 1時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - この小説気に入っていて何時も見直して更新楽しみにしています！少しずつ更新頑張って下さい！ (2019年3月21日 22時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 東條うたさん» ありがとうございます！すっごく嬉しいです！！そうですね！健康第一(？)なので無理しすぎない程度で頑張っていけたらなと思います！ (2019年3月13日 14時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2019年2月22日 0時
