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ーAsideー
作戦があるというのは嘘。
特に何をする予定もない。
教室ではなんとなく一人がいいから、適当な理由をつけて離れてもらう。
自分勝手だなって我ながら思うけど、これでいいんだって思う。
校舎に入って教室まで歩く。
相変わらず床が軋む音がする。
もうすでに授業が始まっていて、入りにくい空気を漂わせている。
だけど潮田 渚は躊躇なくドアを開けた。
「おや、やっと帰ってきましたね。渚くんに東雲さん。待っていましたよ」
ヌルフフフとか言って気持ち悪い笑みを浮かべているタコ先生。
怒ってはいないようだった。
「……、殺せんせー。なんでそんなに増えてるんですか？」
潮田 渚は引きつった顔で言った。
「もうすぐ中間テストなので、先生頑張ってみました！！ささ、渚くん、東雲さん、席についてください！」
うざいほどやる気に満ち溢れたタコ先生に促され、私は席に座った。
「東雲さん。まずはあなたがどのくらいのレベルなのか知りたいので抜き打ち小テストをしてもらいます」
小テスト…。
いつもお姉ちゃんがなくなればいいのにって言ってるやつだ。
『嫌だと言ったらどうしますか』
「そうですねぇ。課題をどっさり出しま『小テストやります』ヌルフフフ」
課題はもっと嫌だ。
お姉ちゃんが最近イライラしてる原因のやつ。
「ではこれを」
タコ先生は私の机の上に数枚の紙を置いた。
「5教科分です。裏表印刷なので注意してくださいね。終わったら先生に言ってください」
『はい』
わぁ、めんどくさい。
なんとなく隣を見ると、やる気のない顔で座っている業がいた。
そして、緑色のナイフでタコせんせーを攻撃する。
「にゅや！？」
『！？』
いきなり全てのタコ先生が歪んだ。
「いきなり暗殺しないでください業くん！！それ避けると残像が全部乱れるんです！」
どこかで意外と繊細なんだって声が聞こえる。
どのくらい経ったのか。
テストが終わりタコ先生を呼ぶ。
『終わりました』
「おや。早いですねぇ。では採点を…。ふむふむ」
数秒後、机の上にテストが並べられた。
「まずは数学です。全体的に問題はありません。ケアレスミスさえ気をつければいいでしょう。
理科も特に問題はないですね。社会も問題なし。英語は少しスペルミスが目立ちますね。
問題は国語です」
『知ってます』
知ってる。わかってる。私は国語が苦手だって。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
