25:答えは貴方の中に ページ25
ー金木sideー
「周りと馴染む方法？」
Aが一緒に考えて欲しいというのはどうやら明日の学校のことらしい。
『そう…。初日から隣の席の人と喧嘩して、イメージ最悪になってると思うんだよね』
「そっか」
『あー！！なんであんな態度とっちゃったんだろう！』
頭を抱えてうなだれる。
「んー、その時の状況がよくわからないからなんとも言えないけど…」
『なんかね！隣のやつ寝てたの！！』
「あー、眠かったんじゃない？」
『そうだとしても！！転校生が来るってのに寝るやついるか！？』
なんか口調が荒ぶってる……w
「えwあー、たしかにね」
『何笑ってんの！？真剣に悩んでるんだけど！！』
「ごめんごめん！真面目に考えます」
『よろしくね！？』
A機嫌損ねたな…。
なんとかして戻さないと、明日あんていくの空気が最悪になりそう。
明日の学校でAがうまくいけばいいんだよね。
「えーっと、キャラ変えてみたら？」
『例えば？どんなキャラ？』
「えー、っとー」
どうしよう。
考えてなかった。
ここは適当に、
「ぶりっ子とか？？」
うわぁー、どうしよう！！
もっと機嫌損ねちゃったかもしれない！！
『…えーっと。……本当に真面目？』
「半分ふざけました」
『半分本気だったんだ！？』
ー
『そうだね。やっぱりそれが最善策だよね。……ありがとう！今日は相談に乗ってくれて。
実験台にも、なってくれて』
「うん。僕もなんだかんだ言って結構楽しかった」
『そっか、よかった。
今度、ちゃんと訓練しようね』
「うん」
Aは「じゃあ」と言って階段を上っていく。
『あ、そうだ。金木さん』
「ん？」
『さっき私質問したじゃん？
ー『じゃあ、その辛い選択は誰に強いられたと思う？』ー
って。そしたら金木さん、
ー「知らない誰か。僕には全く関係のない誰かに」ー』
「…」
『そう言ったよね』
「うん」
『でもね、金木さん。これには答えがあるの。
金木さんに辛い選択を強いったのは他の誰でもない。
あなた自身だよ』
じゃあおやすみ。そう言って今度こそ上に上がるA。
その声は、僕の耳にぼんやりと響いた。
辛い選択を自分で強いったことを僕は知っていた？
知っていた上で、知らないふりをした？
そうだ。僕は認めたくなかったんだ。
自分が喰種だってことを。
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
