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ーAsideー
「一緒に行こっか！」
『一緒に…？』
「うん！ここ一人で上がると結構しんどいけどね。友達と上がると楽しく感じるんだよ！」
『友達って、そんなに簡単に言わないほうがいいですよ』
しまった。
まただ。またこうやって、お姉ちゃんの学校生活から一歩遠ざかる。
「え？」
『ごめんなさい。先行きます』
「え！？ちょっと東雲さん！！」
どうしてあんなことを言ってしまうのだろうか。
人間と馴れ合うのは危険だって思うのは、きっと喰種の本能。
だとしたらお姉ちゃんは、本能に抗って生きてる。
それなのに私ってば…。
『だめだめだなぁ…』
悔しくて、苦しくて、
「東雲さん足早っ！！」
『！？』
「もう、どうして逃げる、えっ？泣いてる…の？」
『……え？』
急いで目元を触る。
『なんで、』
「大丈夫？どこか痛いの？」
『違う、来ないで』
「っ…」
心配そうに近づいてくる倉橋陽菜乃から逃げるように後ずさる。
どうしよう、
逃げる？謝る？どっちが正しいの？
わからない、わからない。
『どうしよう、そうすれば正しい？？』
「落ち着いて東雲さん！」
呼吸が浅くなってきたのがわかる。
頭がクラクラして、何も考えられなくなる。
「東雲さん！？」
何が起こってるの？
何もわからない。
ぼんやり見えるのは黄色い何か。
自然と鼻に入ってくるのは薬品の匂い。
ああ、タコ先生か
『っは！？』
「…やっと起きた。もうお昼過ぎてるわよ」
誰、この人……。外国人？
「…自己紹介まだだったわね。私はイリーナ・イェラビッチよ。気安くファーストネームで呼んでくれてかまわないわ」
イリーナ・イェラビッチ……。どこかで聞いたことがある。
「一応E組で英語の教師をやっているわ」
『一応…』
「そうよ。私はあのタコを殺 すためにここにいるんだから」
『………え』
タコを殺 す？
あのタコって？タコ先生のこと？
いや、そんなはずない。きっと海にいるタコの方だ。そうに決まっている。
「何をそんなに驚いてるのよ。まさか知らなかったの！？」
『え、っと』
「…私たちE組は政府からの依頼であのタコを殺 すのよ」
『政府からの、依頼…？』
「そうよ。成功報酬が100億円ならやるしかないじゃない！」
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eye(プロフ) - 悠李さん» ご指摘ありがとうございます！気づきませんでした…！訂正します！ (2019年8月4日 19時) (
レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
悠李 - すいません、11ページの「一部始終」というのは全てみていたと言う意味になるので正しくは「一部」だと思います…！ (2019年8月4日 18時) (レス) id: 9118a43d0b (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» えぇありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！ (2019年3月25日 15時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
うにゅ( 'ω' )(プロフ) - eyeさん» うわ考えられてる！！！尊敬！！！ (2019年3月25日 13時) (レス) id: aa182fc6be (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - うにゅ( 'ω' )さん» トーカちゃんはラビットです！ラビットって書いたらバレるかな…と思ってカタカナで「ウサギ」にしてみました！ (2019年3月21日 12時) (レス) id: 7f970af50c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eye | 作成日時：2018年4月11日 1時
