48話 君へ届け ページ7
〈キルアside〉
「キルア、覚えてる？
オレたちが扉を開けた時にいた部屋の事。｣
ゴンに電話越しからそう問いかけられ、オレは言う通りに記憶の断片を掻き集める。
確か、あの何の特徴もない部屋の事だよな…。
「まぁ、一応………。」
そこまではっきりとは思い出せないが、、、
「じゃあさ！あの部屋にあった雑誌って覚えてる？」
雑誌………？
唯一あの部屋に置かれていた小物と付け加えられて、やっと思い出した。
けど、ゴンほど記憶力には自信がない為
未だはっきりとは思い出せないけれど、、、
あぁ、と小さく反応をすればホント！？と勢いがある声が返ってきた。
『こちとら雨でビショビショなのに、そのテンションの高さはついていけねぇよ…。』
この勢いに加えて、ゴンの意図が中々読めないモノだから、少しばかり怪訝そうな顔になっていく。
「じゃあさ、あの雑誌の見出しと画像!!!
覚えてる？」
本日3回目の問いかけに、
イライラが募って──────。
「─────あ」
オレはやっと、ゴンの言おうとしている事に見当がついた。
「あの雑誌の見出し、
“金髪少女Aのバイト先も炎上”
だったよね？」
そうだ、
そうだった。
あの時は気にもとめ無かったけれど………。
「雑誌の画像、多分AとAのバイト先の写真なんだと思う───。
それで、もう1つ
オレ、そのバイト先
さっき見たんだよ。
ねぇ、キルアも見ただろ？」
「────あぁ」
確かに、見た。
定食屋まで引っ張られてる時に、うっすらと視界をよぎっていた。
そっか、確かにあそこならいるかもしれねぇ。
「頼んだよ！」
「あぁ、頼まれた。」
オレがその場所に全速力で向かうには、
充分すぎる最後の一声だった。
･
『ドアが空きっぱなしだ………。』
目的の場所に着くと、ここの玄関は濡れているし、ドアは開けっぱだしでますますAがいるように思えてならなかった。
いや、ほぼ確信していた。
けれど、あまりにも人気が無さすぎる。
オレは慎重に、なおかつ素早く足を床へと滑らせた。
噎せ返るような埃の臭い。
所々に張り付いている蜘蛛の糸。
荒らされた後としか思えない家具の壊れ様。
けれど、ある。
先程誰かが踏み入ったのだと分かる足跡が──。
なら、進まなくては─────
Aと再会するのは、今から数分後の事だった。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
