45話 カゲロウデイ ページ4
〈キルアside〉
激しく降る雨の中、無我夢中で走る。
1人の少女を探すために、走る。
無駄に長い商店街の道は、昼間に比べてとても人が少なく物足りなさを感じさせてくる。
けど、今はそれが有難い。
見通しが良くなり、人を探すのが少しだけ楽だ。
「………Aｯ」
あの目立つ金髪なら、こんな暗い中でも簡単に見つけれると思っていたが…簡単にはいかなそうだ。
「…仕方ねぇよなぁ。根気強く行くしか──」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
雨の中、一際大きい音が鳴り響く。
ポケットに突っ込んでいた携帯を取り出し、聞こえた声は、、、、
「────ゴン？」
「もしもしっ!!!あ、キルア!!!!」
オレの分も働いてくれてる筈の友達の声が響いた。
「……つーかっゴン！オマエ何電話してっ！──
「Aの事で思い出した事があって……、探すのに役にだてれたらって思ってさ！」
な………!?
「─────ｯ早く教えろ!!!」
この電話を、オレは後に感謝する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈Aside〉
「待ってたんだぜ───『A』。」
オーナーは右手に包丁を持ち、左手でお金を握り締めて私に詰め寄ってくる。
私の足は、もうビクともせずにその場に立ちすくむだけ。
腰が抜けた身体を、腕を使ってどうにか動かそうとするが、オーナーの形相と先程の言葉が頭から離れずにどうも力が入らない。
表情を作るのが得意な筈なのに、頬が引き吊り上手く演じる事が出来ない状況だ。
『何でなのよ─────。』
『何で動かないのよ────!?』
葛藤しているうちに、気づけば私は扉に身体を持たれ掛け、仁王立ちをするオーナーが目の前に迫っていた。
「お前がこの店をネットにあげた翌日、望み通り大バッシングを受けたんだぁ。
…『気持ち悪そうな店』、『Aを雇うあたりが気色悪い』…とかなぁ。
まず客が来なくなり、次に従業員が来なくなり、、、最後は俺一人になった。
お前は自分自身を使ってここまで追いつめたんだ。
スゲーよ、
自分自身をそこまで使える感情の無さ…。
だからお前は、周りの人間が苦しんでもほっとけれたんだなぁ────ｯ!!!」
「……違う。」
「違わない。
店が潰れたあと、お前の事を調べたよ。
恨んでたっていうのもあるけどよぉ…。
まぁ、ただ単に興味本位ってヤツだ。
そんで色々分かったぜぇ。
過去のことも、あの後のことも────さ。」
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
