56話 ページ17
───ドンッッッッ
「俺は…、俺は決めた!!!!!!!!
お前たちを養う!!!!」
ずるっ
いきなり店のテーブルを手で叩き
何を言うかと思ったが…
聞いた直後
私達3人とも椅子からずるりと落ちてしまった。
ヒリヒリするお尻を抑えながら
ゆっくり立ち上がりそれぞれが口を開く。
「え、マジで頭使えよオッサン!?」
「それはさすがに悪いよ！」
「住むにはさすがに…家狭い」
「新太郎さん…、どこにそんな金銭的余裕が？」
先程の涙目が今度はブーイングによっての
涙目になってくる店主さん。
「い、いやぁ、ちょっと、
ま…まだ話は終わってないんだってぇ」
弱々しすぎる講義の声も
誰にも聞き入れて貰えないようで…。
私のこれまでの人生で
こんなにも立場が弱っちい人は初めて見たかもしれない。
…と、内心店主さんをいじっていると
今度はゴンが口を開いた。
「気持ちは嬉しいよ！
けどそこまで迷惑かけるのは本当に悪いし！」
うん、常に純粋無垢な瞳。
アレはダメージ100はあるかな。
「違うんだ！
め、迷惑じゃないんだよ！
俺にもちゃんと利益が───‼
────ぁ」
ゴンの無垢な瞳にやられて本音をボロボロと
落としていく店主さん…
…この人、絶対に嘘つけれないタイプだ。
付け加えると、嘘つくと絶対にボロを出すタイプだ。
もう見てられなくなり、顔を逸らす私。
何故だか目頭が熱くなってきている。
すると、女将さんが店主さんに近づき一言。
「新太郎さん…
貴方には脳みそが無いのですか？」
「「エグい…」」
精神的にくるダメージって計り知れないよね
─と教訓として覚えておこうと思った一言だった。
「けど、今の新太郎さんの言葉を聞いて
一応考えが分かりました。
…2階の事を言いたかったんですね｣
「めっ、めぐさぁぁぁぁぁん!!!!」
とうとう泣き出してしまった店主さんを宥めながら、女将さんは続けた。
「あのですね、
この店の2階も一応私たちの家なんですけど
…まぁ、はっきり言って使ってないんですよね
───多分ですが、新太郎さんはその事を言いたかったんだと…」
2階…。
確かに、この店に来た時
もう1つ上の階があったような気もする。
それなら住む場所には困らないかもしれないが…
「ちょっと待てよ」
そう言って目つきを変えたのは…
「そこまでオレ達に執着する理由って
────なんなわけ？」
私と同じ疑問を持った
キルア君だった。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
