54話 ページ15
〈Aside〉
「そういえば貴方たち、これからどうするのですか？」
無事再開を果たし、店の居間でゆっくりとくつろいでいた所に女将さんは問いを投げてきた。
「「「ど、どうするって言われても…。」｣｣
聞けば、ゴンとキルア君は迷子らしいし、私は家が全焼した後。
病院を飛び出してからは、公園のベンチとかで一晩過ごしたりはしたけれど…。
これといって住処は誰も持っていない。
冷えた身体を温める為に出されたほうじ茶を、チョビチョビ飲みながら、会話を再開させる。
「ちなみに、キルア君はここら辺の場所は分かるの？」
「オレとゴンは、家なし金なしのペアだぜ？
そんなもん期待しちゃダメだって。」
濡れた服を所構わず脱ぎ捨て、上半身裸のキルアが笑いながら言うが、、、笑いながら言うことではない。
…というか、ちょっと目のやり場に困ってるのは私だけかな…？
「Aも無一文？」
「別に、無一文って訳じゃないけど…。
ま、ゴンよりはお金あるかなー。」
「何さ！それならAは稼いでるの！？」
「ま、一応元女優なんでね。」
「うーーーぬ…。」
もうすっかり距離も詰め終わった関係であるゴンと談笑しながら、これからの事について考える。
『恩返ししたい、とか言いながら結局は駄弁るだけの相手になってるよなぁ、私。』
今日何度目かの自己嫌悪に、悩まされながら、フゥっと息を吐いた────
────と、同時に奥ののれんから1人の男の人が落ちてくる。
今までで聞いた事の無いような音がドッスンドッスンとリズム良く響いた。
音が鳴るのと同時に床は揺れ、地割れしないか少し心配になってしまう。
「だ、誰だよ…オッサン」
「えっと、大丈夫ですか────？」
それぞれが思った事を口にする中、女将さんだけは変わらぬ足取りで男性に駆け寄った。
「もぅ！また落ちたんですか!?
────新太郎さん。」
初めて聞くその名前に揃って首を傾げる私達。
中から出てきたのは、頭に白いハチマキを巻き板前さんのような格好をした50代ほどの男性。
うつ伏せになっていて顔は見れないが、落ち方とか、このポーズを見るに“面白い系の人間”であることは察せれるが…。
「いてて…、あっ！めぐさん────」
一瞬顔を赤める中年男に、内心イラッとしながらも、そのよくある出会いシーンを鑑賞して───
「あ、紹介しますわね。
この人は林原新太郎さん。
夫です」
…へ？
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
