58話 アラシのごとく ページ19
キルア君はそう言うと、
深く透き通るような青い目で私を見つめた。
それは、明らかにいつもの目つきでは無く…。
私は内心焦りながら
キルア君の次の言葉を待った。
先程、険悪な雰囲気を消そうと
得意の“演技”を使った行動をしたけれども…
『やっぱり、そう上手くは行かないよね…』
この“演技”でキルア君に不快な思いをさせてしまったのだとしたら、それは間違いなく私が悪いわけで───。
攻められたとしても、
おかしくないワケで───。
───いや、前からそうだったではないか。
私が“演技”をする事で
誰かが幸せになったことなんて一度も無かったではないか。
何人も何人も────そうだったのに。
なのに、また私はやらかしたワケで。
あぁ、馬鹿だなぁ。私。
…
…
「───サンキュな」
…
「へ───」
それは、全く予想していない───
「ん？
だからさっきのだよ。
オマエなんだろ？
何とかしてくれたの…さ」
全く思ってもみない一言で────
「ま、だから一応
サンキューな、A。」
そう言うと、彼は女将さん達が向かった暖簾の奥へと入っていってしまった。
「あれ、キルア行っちゃった！
…どうしたの？A？」
「───何が。」
おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい
「───何って、顔が赤
「シャラップｯｯｯ!!!!!!!!」｣
私は近くにいたゴンの背中の服の裾を
乱暴に手繰り寄せて顔を疼くめる。
ゴンの反応なんて知らない。
知るもんか!!
私はとにかく火照る顔を布に擦り付けてみる。
とにかく、“大丈夫になる”までこの位置をキープしとこう。
それにこの体制だと、今ゴンは私の顔は絶対に見えないはずだから。
きっとすぐ“大丈夫になる”
そう───絶対に────
「あ！
言い忘れてたけど
さっきの話の仲裁───ありがとね!」
「な、何でぇ!?
何で分かっちゃってるの!??｣
もう熱い。
ほんと熱い。
キルア君もズルい。
何で分かるの。
ほんとズルい。
ゴンもおかしい。
ほんとおかしい。
「え？
……………何となく？」
「っっ!?
ゴンのオタンコナス────ｯｯ!!!!」
…恥ずか死ぬ。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければボードで会話とかしたいんですがいいですか？お返事お待ちしています (11月21日 14時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - かるぴさん» 見て下さりありがとうございます！更新不定期ですが頑張りますね(´˘`＊) (6月5日 21時) (レス) id: 4c59bf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴ(プロフ) - めっちゃ面白いです…!更新応援してます！ (6月5日 15時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリンチー - 入試、頑張ってください！！ (2020年2月25日 3時) (レス) id: 2a371154bd (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - ユーリンチーさん» ありがとうございます！！再来週が入試なので、終わり次第バンバン更新していくつもりです！ (2020年2月23日 7時) (レス) id: a6a42def20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年3月3日 23時
