33話 幼女伝記#8 ページ37
「じゃ、コレを着てお客様の前で接客をしてくれ。」
例の店での初バイトの日、私はオーナーから過度な露出がある黒色のドレスを渡された。
「こ、これですか……?」
胸元がV字型に大きく開き、腰周りの布はシースルーで出来ている。
1番目立つのはスカート部分の構成…なんと右側のお尻がある部分から地面までに切れ目が入っているのだ。
つまり、かなり過激なドレスという訳で───。
『なんで接客するだけなのに、こんな服を着ないといけないの…?』
私の中で、この店の不信感を募らせていってしまう。
けれど、それでもここの給料は商店街の店の中でTOP10に入る程の額。
こんな事で諦めれるモノでは無い………。
一瞬、、、脳裏にお婆ちゃんとお爺ちゃんの顔が現れた………。
『────そう、そうだった。』
私にはもう、後が無い──────。
「ほらほら、黙ってないで早く着替えて!!」
オーナーに急かされ、仕方なくドレスを手に取る。
近くで見れば見る程、この服の破廉恥さが分かるが…仕方がない。
更衣室からオーナーが出て行ったことを確認して、私は服を着替え始めた────。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「へ──────、結構体格良いんだねぇ?」
『──』
着替えて更衣室を出ると、鼻の下を伸ばして舐めるような視線を向けてくるオーナー。
その視線の先は、最近少し膨らみ出した私の胸を捉えていて………。
─────気持ちが悪い、、、
私は必死にその視線に耐える。
『お金のため…、お金のためだから…。』
そのオーナーに手を引かれ、向かった先は…。
でかいシャンデリアに高そうなワインが何十本も用意されている豪華な場所、、、にいる───
汚い顔でこちらに目を向けてくる男達の所だった。
この人達は眼球を異質に動かしながら、店にいる露出が多い店員達………その中の私にも目を向けてくる。
はっきり言ってさっきよりも"気持ちが悪い”───。
いかにも"人でいる事”を忘れたかのような息遣い。
何日も洗ってないのだろうと察してしまう虫が舞っている髪の毛。
口から垂らしている涎。
自分が接する客だと理解しながらも、視界に入れたくなくて目線を横にずらすと…
『────っっ!!』
上半身を脱ぎ出した店員の姿があった。
───なに、、これ、………?
そしてオーナーは一言私に言う。
「気持ち良くしてあげてね…?」
59人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。はい!これからも無理せずに頑張ってください!🌟、応援しまくります!💝 (11月23日 10時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - マニ。さん» そう言って頂けれると嬉しいですです!!こちらこそボードでもよろしくです! (11月22日 20時) (レス) id: fc0f964cc9 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。いえいえ!本当に最高の作品なのでこれからも無理せずに更新してほしいです!ボードの返事とかも遅めでもいいので仲良くしていきましょう!アヤッカーさん! (11月22日 16時) (レス) @page1 id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - マニ。さん» マニ。さん!昨日と今日とコメントありがとうございます!面白いと言って頂けるだけで凄く励みになります!ボードの方も何から何まで…感謝。。また更新したら立ち寄って下さると幸いです! (11月22日 16時) (レス) id: fc0f964cc9 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。最初から読み直しました!やはり面白いです!あのアヤッカーさんボードの方に返事送ったので通知来てると思いますのでこれからも頑張ってください!🌟 (11月22日 15時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アヤッカー | 作成日時:2019年1月6日 0時