20話 そうやって、心は紐解かれてゆくのです。 ページ24
＜Aside>
ゴンのあの言葉を聞いてから、なぜだかあまり頭が働かない。
拭っても、拭っても涙が止まらないものだから何故か白髪の子が拭き取ってくれるし…。
凄く＿＿＿屈辱的だ。
視界はぼやけて見えるし、目頭は熱いしで…
……本当に最悪。
『＿＿＿嘘、嘘つきね』
＿＿＿。
『嬉しいくせして、ほんと自分に対して天邪鬼＿。』
本心のとこの声に、やっと耳を傾けた。
＿＿＿そう、だね。分かってる。
彼らに対しての恨みなんて、もう無いに等しい。
そもそも、元からそこまで無いのかも。
＿＿それでも、私の根本の部分は揺るがない。
『人から離れたくて、死ぬことを決意した筈なのに、
＿＿＿＿結局は人に助けられている。
死にたい、死にたいなんて考えていながら、人に縋ることしか出来ていない。
そんな
惨めでみっともない自分が＿＿＿
嫌いだ』
この白髪の子やゴンって子にも“見放されたい”等と思っていたのに、彼らの手を引いてしまっている。
本当に、私は…どうしようもないヤツだ。
♢♢♢
何十分経っただろうか。
涙が、やっと勢いを収めた頃…。
もう日は傾いていて、とても今から出掛けるような時間では無くなっていた。
そんな長い時間でも、彼らは私から離れなくて、、、
でも、もう迷惑ばかりかけられない。
「…もう、暗くなるよ………｣
ずっと付き添ってくれていた事に感謝しながら、泣きすぎて声が嗄れてしまっている喉を一生懸命動かす。
これ以上付き合わせるのは、申し訳なさすぎるから…。
『もう、大丈夫だから……』
そう口に出そうとした瞬間＿＿＿
グゥゥゥゥーーーーーーーー
とてつもなく大きな音が、辺りに響き渡った。
地中から響くような音の禍々しさに、ギョッと目を見張る。
なに、ゴジ〇？それとも巨人の咆哮？
そんな非現実的な存在に考えを巡らせるが、
「ゴメン、オレのお腹の音だ!」
先程、私を泣かせてきた男が、すっとんきょうな事を言ってきた。
えへへーと笑う様子に、なんだか肩の力が抜けてしまう。
「す、すごい音ね」
「……ゴンが悪いな」
白髪の子が、居心地悪そうにゴンを見ていた。
しかし、そんな彼もお腹を摩っているのは＿＿ゴンに同意ということ、なのだろう。
『＿＿お腹も喧しいのね』
そんな二人を見て、笑みが零れる。
「しょうがないなぁ…。」
そう言って、商店街の道へ向き直った。
二人の手を引いて＿＿＿。
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マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。はい！これからも無理せずに頑張ってください！🌟、応援しまくります！💝 (11月23日 10時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - マニ。さん» そう言って頂けれると嬉しいですです！！こちらこそボードでもよろしくです！ (11月22日 20時) (レス) id: fc0f964cc9 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。いえいえ！本当に最高の作品なのでこれからも無理せずに更新してほしいです！ボードの返事とかも遅めでもいいので仲良くしていきましょう！アヤッカーさん！ (11月22日 16時) (レス) @page1 id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
h16ayakaアヤッカー(プロフ) - マニ。さん» マニ。さん！昨日と今日とコメントありがとうございます！面白いと言って頂けるだけで凄く励みになります！ボードの方も何から何まで…感謝。。また更新したら立ち寄って下さると幸いです！ (11月22日 16時) (レス) id: fc0f964cc9 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - h16ayakaアヤッカーさん» ✉️。最初から読み直しました！やはり面白いです！あのアヤッカーさんボードの方に返事送ったので通知来てると思いますのでこれからも頑張ってください！🌟 (11月22日 15時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤッカー | 作成日時：2019年1月6日 0時
