或る爆弾─其ノ肆 ページ20
Aside
敦「あの...非常事態って?」
太宰さんの首をブンブンと震っていた国木田さんは、敦くんの言葉を聞き、思い出したように言った。
国木田「そうだった!人手がいる!探偵社に来い!!」
太宰「なんで?」
国木田さんは深刻な表情で静かに言う。
国木田「爆弾魔が人質連れて探偵社に立て篭った!」
太宰「!」
敦「爆弾魔...!」
A「取り敢えず、探偵社に向かいましょう」
私達はそのまま来た道を戻り、探偵社へと向かった。
敦くんは途中、何か言いたそうな顔をしていた。
が、無理矢理無視して連れていく。←
赤レンガの趣のある建物に探偵社は位置する。
敦「あのー...」
A「何ですか?武装探偵社はこのビルの4階ですが」
敦「いや、そうではなくてですね...」
太宰「念の為、階段で行こう」
A「はい」
敦くんの言葉を全て無視する。
可哀想だが、仕方ない。敦くんのための試験だから。
敦「あのですね」
国木田「静かに!!」
敦「あ、すみません...」
太宰「行くよ、敦君」
敦くんは矢張り何か言いたそうな顔をして、はい...と頷いた。
武装探偵社のドアをそっと開け、音を立てないようにしながら、素早く壁の影に隠れる。
ここの事務員達は不安そうな目で爆弾魔を見つめている。
谷崎「嫌だァ…もう嫌だ....全部お前等の所為だ、武装探偵社が悪いンだ!!社長は何処だ...早く社長を出せ!!でないと─────」
爆弾魔"役"の谷崎潤一郎さんは人質"役"である実の妹、ナオミちゃんを引き寄せ、殺気立った目で言う。
谷崎「爆弾でみんな吹き飛んで死んじゃうよ」
....やっぱり演技上手いなあこの2人...。
太宰「あちゃー」
国木田「怨恨だ」
A「面倒なタイプですね」
国木田「あぁ」
敦「僕は何故ここに居るんだ...」
国木田「犯人は余程、探偵社に怒り心頭らしい。」
敦「役に立ちそうもないので帰っていいですか...」
A「ウチは色んな所から恨みを買いますからねぇ」
敦「無視ですか...」
ごめんなさい敦くん。それには答えられない。
……………………………………………
すっごい中途半端ですが、文字数の関係で次行きます。
明日バンバン投稿する気なのでお許しを。
因みに、谷崎さんとナオミちゃんですが、「」の前は、谷崎さんなら、谷崎「」。
ナオミちゃんなら、ナオミ「」
とします!分かりにくければ教えてください。
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夜ヨル(プロフ) - yuramatu0524さん» この世界の太宰さんの頭の中は、八割が夢主ちゃんで埋め尽くされています← (2020年5月6日 13時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
yuramatu0524(プロフ) - 最後の太宰さんの頭の中に寒気がしたw (2020年5月6日 8時) (レス) id: 0bf737b52d (このIDを非表示/違反報告)
夜ヨル(プロフ) - まふぃんさん» うわぁーありがとうございます!やつがれ君実はギャグキャラっていうね(((新旧双黒どちらもツッコミor溺愛にしたかったので...!!!敦くんはツッコミの方が向いてる気がするんですよね笑もっとギャグ深められたらいいなって思います!!これからもよろしくお願いします!!! (2020年4月10日 22時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
まふぃん - めっっっちゃ面白いです!芥川が夢主ちゃんに溺愛しているとは思わず、口からコーヒーが出ましたwこれからも頑張ってください! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 51d4efd8ad (このIDを非表示/違反報告)
夜ヨル(プロフ) - うわあああ有難うございますううう!!!これからもバンバン更新します!!!!! (2020年3月20日 12時) (レス) id: c98efaf60d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜ヨル | 作成日時:2020年3月13日 19時