検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:9,633 hit

4 ページ6

·


朝。


ふらふらと廊下を歩きながら
共有ルームへ向かう。






「A、コーヒー置いとくからな。」


「ありがとうございます。」



カップを受け取り、ぐったりとした体をソファへ落とす。








コーヒーを口に含んだ。


やっぱり、林道さんの淹れるコーヒーは美味しい。




まだ、ボーっとしている頭を少しずつ回転させながら、私は学校へ行く準備を始めた。









·





「おはよう鳩野。」



「おはよう荒船。」




登校中、ばったり荒船と会った。

帽子がないと少し違和感を感じる。




荒船は、私の顔をまじまじと見つめて言った。


「お前やっぱ朝弱いよな。顔青いぞ。」



大丈夫、

そう頷きながら、ふらふらと歩いた。




低血圧に朝は応える。





全く、


ため息をこぼしながらも
ゆっくりと私のペースに合わして歩く荒船。






「キツかったら言えよ。」




そう言って肩をポンと叩く。



ほんと、こいつ良い奴だよな

なんて思いながら、私は




「ありがとう。」





と言った。








結局、私が荒船に背負われることはなく

無事学校へ到着した。




-

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御景 | 作成日時:2018年12月31日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。