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朝。
ふらふらと廊下を歩きながら
共有ルームへ向かう。
「A、コーヒー置いとくからな。」
「ありがとうございます。」
カップを受け取り、ぐったりとした体をソファへ落とす。
コーヒーを口に含んだ。
やっぱり、林道さんの淹れるコーヒーは美味しい。
まだ、ボーっとしている頭を少しずつ回転させながら、私は学校へ行く準備を始めた。
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「おはよう鳩野。」
「おはよう荒船。」
登校中、ばったり荒船と会った。
帽子がないと少し違和感を感じる。
荒船は、私の顔をまじまじと見つめて言った。
「お前やっぱ朝弱いよな。顔青いぞ。」
大丈夫、
そう頷きながら、ふらふらと歩いた。
低血圧に朝は応える。
全く、
ため息をこぼしながらも
ゆっくりと私のペースに合わして歩く荒船。
「キツかったら言えよ。」
そう言って肩をポンと叩く。
ほんと、こいつ良い奴だよな
なんて思いながら、私は
「ありがとう。」
と言った。
結局、私が荒船に背負われることはなく
無事学校へ到着した。
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作者名:御景 | 作成日時:2018年12月31日 9時