【まふまふ】猫が2人

cat45 ページ48

〜真冬side〜




「真冬？どーかしたか？」



えっと...なんだろコレ...

前まで痛かった所が全然痛くない
むしろ、心地いいというかなんと言うか...



「おーい聞いてんのかー？」

『無駄だようさみん、無視してお茶しよ』

「いや、聞こえてるから」



くっそ、普段人のこと無視するのに自分が、ってなると仕返しのようにするとか...

ホントめんどくせえ奴...



「真冬大丈夫か？気分悪いか？」

「...ちょっとベッドで休むわ」

「あぁ、わかった」



俺はいつも使うベッドで寝ることにした

ホントなんだんだ
こんなの初めてだし...つーか、むしゃくしゃして気持ち悪い...



「〜〜〜〜ｯ」



ベッドの上でジタバタ

あぁぁあ！もう気持ち悪いなぁｯ！！！


前にうさみんに相談した時はうさみんにもわからなくて、そのまま持ち越しになったんだっけ
今すぐにでもうさみんに報告したいけど、二見がいるからなぁ...
絶対バカされるし...

また今度、相談して......あっ



”もうアレじゃねーの、恋煩いってやつ”



ふと、前にうさみんが言っていた事を思い出した




「恋...煩い...(ﾎﾞｿｯ」



いやいやいやいやｗありえないありえないｗｗ
この俺が？つーか誰に？？



”まだ演じるの？”



「...は」



なんで今、二見が出てきた...？

えっ、まさか......いやねーわ、二見に限っては絶対ない



ｶﾞﾗｯ



なんて自分と戦っていると保健室の扉が開いた

うわ、誰だよ......俺がいるってバレたら面倒になるな...
あーもう、今すぐに寝たいのに...



「おぉ、久しぶりだな！」

「久しぶりです。宇佐美先生」



清々しい声
うさみんと仲良さそうに話す

つかこの声、どっかでー...



『そらる！久しぶり！』

「おぉA、久しぶり」

「！？！？」



俺は目を丸くした

だってあの二見の言う言葉にビックリマークがついてんだよ！？
それに二見の事を下の名前で呼んでる
うさみん以外でそんな奴......



「あっ...」



...思い出した
うさみん以外で二見を下の名前で呼んで、二見が心許す奴...



「...一ノ瀬...彼方」

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