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cat43 ページ46

〜真冬said〜



「なぁ、」

『なに』

「なんで出来ないの?」

『黙れ猫野郎』



図書館の隣にある古い教室
久々に来たけど前と変わらず綺麗なまま

二見が出ていった3分後に俺も保健室を出た
例の教室に着くと、相変わらず気味が悪ぃなー...なんて思ってしまった
中に入れば二見が待ち構えていて、無言で机をコンコンと叩く

あっ、そこに座れと...

そうして俺は二見の向かいに座り教科書を開く
で、なんだかんだで二見に勉強を教えているわけなんだけど......



「ココは判別式を使うところだろ!?一学期にやった所じゃんか!!」

『うるさいなッ!わかんないもんはわかんないんだよッ!!』



なんでこーなった

今やっているのは数学
判別式を使った応用問題だ

その前の普通の問題はちゃんと......まぁ出来てるやつもある



「ここはこうでさ...んでxがこうなって、不等号がこの向きだから...」

『待って早い。もっとゆっくりやって。あとわかりやすく』

「注文が多すぎ。教えてあげてんだから文句を言うな」

『なら簡潔に言おう。わからない。』

「......」



ウザイ。ウザすぎる

なんなのコイツ、教えろとか言っておいて上からすぎるだろ

「わからない」だって?
んなもんわかってるわッ!!
コッチだってなんでコレぐらいもわからないお前が俺にはわからねーよ!!



「なぁ、なんでこの学校にしたんだよ、コレなら普通レベルの高校だったら中の上ぐらいの成績は取れたのに」



そう、この学校はそれなりにレベルが高い
二見の学力にはこの学校は向いてない

さっき二見のノートとか見たけど、アレならそこらの高校なんて余裕だ
上位とまではいかないけど、まぁ半分よりは上にいけるはず

にも関わらず、どうしてこの学校に......あっ、

...もしかして



「一ノ瀬彼方がいるから?」

『......』

「図星か」

『るっせ。』



俺がそう言うと、ほんのり頬を赤く染めた

なんだよ...やっぱコイツの好きな人って一ノ瀬彼方じゃんかよ...




チクッ



「??」

『どーかした?』

「え、あーいや、なんでもない」



...まただ

また胸が痛い...

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ましろ(プロフ) - アリスさん» あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!頑張りますぅぅ!!! (2018年8月17日 0時) (レス) id: 7eb51e6523 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - うひゃあああもっと!もっときゅんきゅんさせてくださいぃぃ!!! (2018年8月17日 0時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみに待ってます! (2018年7月27日 12時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜*.☆(プロフ) - 待ってましたぁ!ヽ(*´∀`)ノ (2018年7月24日 13時) (レス) id: 7ecb03095b (このIDを非表示/違反報告)
アリス - なんか、気づいたら更新されてるっていう、この更新ペース好きです。 (2018年5月21日 16時) (レス) id: f38b18c5a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましろ | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2017年10月27日 17時

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