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慎太郎今日ってピアノ教室あるよね?終わるの何時?
朝起きてスマホを見れば、慎太郎くんからのそんな連絡が1件。
どうしてそんなこと聞いてくれるんだろう。
嬉しい疑問を持ちつつ終わる時間を伝えれば、「おけ！」と軽い返信がすぐに届いた。
なんだったんだろうと気になりつつも、それからは何もなく、いつも通り先生のお宅でのピアノレッスンも終えた。
先生宅の玄関を出て、門までの道でスマホを起動させれば、また慎太郎くんからの通知が1件表示される。
それは、届いた時間が「今」と表示された連絡。
慎太郎門の上、見て
門の上……？
門までの小道を小走りで急ぐ。
すると、近づくと同時にキラキラと太陽の光に反射するものが見えた。
あれ、………もしかして、
松村「お疲れ様でございました。………？、」
門扉のすぐ前に停めてある車の横で頭を下げる松村を無視して、門柱の上へ手を伸ばした。
キラキラと光るそれの正体は。
松村「……A様、それは？」
『…………………ほんとに、くれた』
松村「くれ…？…………それはシーグラスですね、とても綺麗です」
本当に、くれた。今度って、今日だったんだ。こんなに突然来ちゃうんだ。
待って、連絡来たの、ついさっきだった。
まさか、
松村「A様？」
道路の真ん中へ出て、周りを見渡してみた。
それでも、いつもと変わらない景色しか見えない。
『…………慎太郎くん、』
松村「A様、道路は危ないです。車へ乗ってください」
『……………』
松村「A様？………………………っA様！？」
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作者名：なぽりたん
| 作成日時：2023年3月16日 21時
