森本刑事の恋愛日記７【完】

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つぐみちゃんの暴露話は記憶が薄いということで、なんとか話題からは逃れることができた。


琢磨はずーーーっとニヤニヤしてたけど。








それからは忍さんも来てくれて、皆さんに目いっぱい蒼空を可愛がっていただいた。


目を覚ました里美ちゃんとのご対面も果たしたし、つぐみちゃんとのスリーショットも撮った。



3人の成長記録となる、貴重な写真になったらいいな。

まるで姉妹みたいだし、これからずっと仲良くしてほしいな。






それから、平さんの話も聞いた。


施設に入居されたことは以前に聞いたけど、今も変わらず元気で、指先の器用さ集中力を生かして色々なものを作っているらしい。








そして朝顔先生宅を出た足で向かった先は、お母さんの所。



どうしても、早く顔を見せてあげたかったんだ。






『遅くなってごめんね、お母さん』

「蒼空、おばあちゃんだよ」






生まれてから、お母さんと2人きりで過ごしてきて。


お母さんがいなくなってからは、1人で生きてきた。



あんなに孤独だった私だけど、家族が増えたよ。


優しい旦那さんと出会えたおかげで、私幸せだよ。









『これから、どうか、この子の人生を見守ってください』






お母さんのことを悪く言うわけじゃないけど、この子のことは絶対に、私みたいな孤独な子にはしたくないから。



お母さんとそっちで会うには、まだしばらくかかりそう。今度はお母さんが1人で寂しいかもね。



なんてね。










『………よし、帰ろう』

「うん」




私の人生は、琢磨と蒼空のために捧げるから。



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